ホンダ CB1000R

掲載日:2018年05月30日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山研二

ホンダ CB1000Rの画像
HONDA CB1000R

操る楽しさと上質な走りを目指した
ショートテールのスポーツロードスター

強さと軽さを両立する高張力鋼の新設計フレームに、パワフルな998ccの水冷4気筒エンジンを搭載した大型ネイキッドモデルです。操る楽しさと上質な走りを目指してマスの集中化と軽量化を図り、また車体デザインも凝縮感のあるシルエットに仕上げてあります。じつはこのCB1000R、2008年から欧州で販売されてきた人気車のモデルチェンジ版です。新設計の車体に変更し、パワーユニットも大幅にスペックアップして、2018年4月より日本国内に向けても発売を開始しました。

フレームは、スリムな車体造りに好都合なモノバックボーンタイプです。足着き性にも貢献しています。また、アルミダイキャスト製シートレールの新設計によって、タンデムライディング時の耐荷重やライダーの居住性を損なうことなくボディを短縮。この車両の特徴にもなっているリアカウルレスのショートテールシルエットを実現しています。足周りは、フロントにショーワのSFF-BP倒立フォークを採用。S.F.F.(Separate Function Front Fork)とはフォーク左側に減衰機構とスプリングを、フォーク右側にスプリングのみを装備したもので、減衰機構はピストン径を拡大したBig Piston Fron Fork構造としています。またフロントブレーキはラジアルマウントの4ポットモノブロックブレーキキャリパーを採用、リアのスイングアームはアルミ製片持ちのプロアームです。

パワーユニットはCBR1000RRの水冷4気筒をベースとした先代モデルのものを踏襲していますが、鍛造ピストンを採用しての高圧縮化やインレットポートの拡大、吸排気バルブのリフト量アップなどで最高出力は107kW(145ps)/10,500rpmに向上。制御系にはスロットルバイワイヤやライディングモードも採用しています。また、ギアレシオや吸排気系も変更して、低中速トルクの特性を向上。特に6,000rpmから8,000rpmにかけては高揚感のあるトルク上昇を味わえます。

クラッチ周りにはアルミカムアシストスリッパークラッチとクイックシフターも採用。灯火類はオールLEDで、ヘッドライトは薄型のハウジングをフロントフォークの間に埋め込むようにレイアウト。そのほかエマージェンシーストップシグナル、グリップヒーター、ETC車載器も標準装備です。車体色はグラファイトブラックとキャンディークロモスフィアレッドの2種類。いずれも車両価格は消費税8%込みで163万6,200円です。

ホンダ CB1000Rのここがポイント!
  • ● 凝縮感を表現するショートテールシルエット
  • ● 低中速回転域が向上した水冷4気筒エンジン
  • ● スリム化に貢献する新設計バックボーンフレーム

ホンダ CB1000Rのライバルはこれだ!

  • カワサキ
    Z1000

    Sugomiをキーワードにした迫力のスタイルと104kW(141ps)の1043cc並列4気筒を採用。人間工学に基づくライディングポジションも採用。115万200円(税8%込み)。

  • ヤマハ
    MT-10 ABS

    クロスプレーンコンセプトを掲げるヤマハMTシリーズの最高峰モデル。車体プラットフォームはYZF-R1譲り。最高出力118kW(160ps)、167万4,000円(税8%込み)。

  • スズキ
    GSX-S1000 ABS

    GSX-R1000のエンジンとコンポーネントを受け継ぎ、ストリート用にチューニングされたネイキッドスポーツ。最高出力109kW(148ps)、113万1,840円(税8%込み)。

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