掲載日:2016年01月26日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/淺倉 恵介
MT-03は、排気量320ccの水冷パラレルツインエンジンを搭載したネイキッドスポーツです。人気のクォーターツインスポーツモデルYZF-R25から派生した兄弟車、YZF-R3と基本コンポーネンツを共有しています。また、YZF-R25ベースのネイキッドMT-25とも兄弟の関係にあります。
車体はMT-25と共通ですからクォータークラスそのもの。MT-25の車体は、クォーターとしては大柄な部類に入り、ハンドルはバーハンドル化され、上半身がリラックスした、余裕のあるライディングポジションもポイントです。これはシティコミューターとしてはもちろん、ツーリングユースでも大きなアドバンテージだと言えます。
スタイリングは兄貴分のMT-07やMT-09に通じる、シャープかつマッシブなスタイリッシュフォルムを踏襲しています。MTシリーズに一貫するデザインポリシーが反映されているのです。実車に跨がると、非常にスリムで取り回し性は良好。それでいてフューエルタンク周りにはボリュームが持たされているので、クラスを超えた重厚感を醸し出しています。
MT-03の購入を考えた際、比較対象として兄弟車であるMT-25の存在を無視することは出来ないでしょう。MT-03は車検の取得が必要なため、維持費は多少かさみますが、動力性能の高さは捨て難いメリットです。最高出力はMT-25比で6PS、最大トルクは7N・m上回っています。特にトルクの違いは、走りに大きな差をもたらしています。低中回転域のトルクがより強められているので、日常使用でも速さと楽しさが違います。クォーターとも400ccクラスとも異なる独自の存在感を持つ、新たなミドルネイキッドのカテゴリーを開拓した魅力たっぷりのマシン、それがMT-03なのです。
399cc水冷パラレルツインエンジンを搭載するスポーツネイキッド。400ccクラスとしてはコンパクトな車体を持ち、取り回し性も良好。最高出力46PS。
650ccエンジンを搭載する兄弟車ER-6nをスケールダウンした400ccクラスのネイキッドスポーツ。車格は大柄で、余裕あるライディングフィールを持つ。
KTMのミドルネイキッド。排気量375ccの水冷シングルエンジンを高剛性トレリスフレームに搭載。125ccクラスがベースの車体はコンパクトでフレンドリー。
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