掲載日:2014年08月12日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/杉山 研二
250ccとは思えないほど存在感のあるスタイリングと、扱いやすいエンジン特性のロードスポーツモデルです。外観デザインは非常に独創的ですが、じつはこのスタイリング、かつて輸出用として生産されていた大型車両B-KINGのイメージを受け継いでいます。フロントマスクには異型ヘッドライトを採用し、小型でシャープな印象のヘッドライトカウルをセット。燃料タンクとタンクカバーは、コンパクトにまとまったフロントまわりと対比させることでさらにボリューム感が強調されています。リアカウルにかけて跳ね上がるエッジの効いた造形や、赤いレンズの外側をクリアレンズで覆うダブルレンズのリアコンビネーションランプ、テーパー状のエンドキャップを装着した左右2本出しのマフラーなども、GSR250らしさと言って良いでしょう。
エンジンは、ボア×ストロークが53.5?55.2mmで排気量248ccの水冷並列2気筒です。ロングストローク型とすることで4,000回転前後の低中速域を扱いやすくし、同時に6速トランスミッションを組み合わせ、街乗りからツーリングまで、幅広いシーンで乗りやすさを実感できるようにしています。また、一体型クランクシャフトと分割コネクティングロッドを組み合わせた180度位相クランクに偶力バランサーを装備して振動を抑え、静粛性に優れ、快適な乗り心地のエンジンに仕上げています。フューエルインジェクションシステムの採用は、燃費性能と良好な始動性にも貢献しています。
インストルメントパネルには、大型のタコメーターや液晶ディスプレイを組み合わせた多機能タイプを採用。エンジン回転が設定値になると点灯または点滅するインジケーターライト、ギアポジションインジケーターなども装備します。そのほかアジャスター付きのブレーキレバーや大型グラブバー、メンテナンス時に便利なセンタースタンドなども標準装備。車体カラーは、レッド、ブラック、グレーの各単色と、ブルー/ホワイトのツートーン、合わせて4種類を用意。消費税8%込みのメーカー希望小売価格は、単色が45万1,440円、ツートーンが47万880円です。