MVアグスタ F3 セリエ・オロ

掲載日:2013年02月06日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/淺倉 恵介

MVアグスタ F3 セリエ・オロの画像
MV AGUSTA F3 Serie Oro

本当に特別なモデルだけに与えられる“Serie Oro”の称号
作り方からして違うMVアグスタのプレミアムな1台

2012年にデリバリーが開始され、好評を博しているMVアグスタのミドルクラス・スポーツ『F3』より先行してデリバリーされた特別仕様車、それが『F3 Serie Oro(セリエ・オロ)』です。特別仕様車と言うと、カラーリングや装着パーツが多少異なるものが多いのですが、F3セリエ・オロは違います。エンジンこそスタンダードと同じ排気量675ccの逆回転クランクを持つ並列3気筒エンジンですが、車体は大きく異なるのです。MVアグスタのアイコンとも言えるトレリスフレームは、熟達した職人の手により1本1本丁寧にTIG溶接で製作され、その製法だけでなく素材自体もスタンダードとは異なります。ホイールは専用デザインの超軽量アルミ鍛造ホイールを採用。前後サスペンションユニットはオーリンズ製が奢られ、フロントフォークのボトムケースはMVアグスタのロゴが刻み込まれた専用品である点も見逃せません。ブレーキはSTD同様、ブレンボ製のパーツが採用されていますが、フロントにはモノブロックキャリパーが装着されるなど、グレードは最上級です。前後フェンダーやアンダーカウルなど、外装パーツの多くはドライカーボン素材が使用され、ステップも可変ポジションタイプの専用品です。他にもアルカンターラ製シートや、各部に配されたゴールドカラーのパーツなど、華やかで質感の高い部品が惜しみなく使われています。

F3セリエ・オロのネーミングにある“Serie Oro”とは、イタリア語で「黄金のシリーズ」という意味になります。希少であること、特別であることの代名詞である「金」をその名に冠しているだけあり、本当にスペシャルな存在なのです。MVアグスタではこれまで数々の特別仕様車をリリースしており、そのどれもが希少で素晴らしいマシン達でした。その中でもセリエ・オロと名付けられたマシンは、初代F4セリエ・オロと初代ブルターレのセリエ・オロ、そしてF3セリエ・オロという3モデルしか存在しません。まさに「スペシャル中のスペシャル」です。F3セリエ・オロは、生産台数わずか200台、発表と同時に世界中からオーダーが殺到し、売り切れてしまったとのこと。中古車の存在も当然少なく、手に入れたいのであれば、出会った瞬間に購入を決める必要があるでしょう。

MVアグスタ F3 セリエ・オロのここがポイント!
  • ● 生産台数わずか200台という高い希少性
  • ● セリエ・オロだけに装着されている数々の専用部品
  • ● オーリンズ製前後サスペンションをはじめ世界の一流パーツを使用

MVアグスタ F3 セリエ・オロのライバルはこれだ!

  • トライアンフ
    デイトナ675R

    675cc並列3気筒エンジンを搭載するデイトナ675の上級バージョン。前後オーリンズ製サスペンションなど足回りを中心に一流パーツを装備し、戦闘力がアップ。

  • MVアグスタ
    F3

    F3のスタンダードモデル。前後サスペンションやホイール、外装パーツなど、装着される部品は特別すぎるF3セリエ・オロとは異なる。そのため手の届く価格が魅力。

  • カワサキ
    ZX-6R

    レースレギュレーションと決別することで排気量636ccとし、600ccクラスのマシンと比べて余裕のパワーとトルクを手に入れ、速さと扱いやすさを向上させている。

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