掲載日:2020年06月19日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
1970年代、50ccの中でも小さなバイクはモンキー、ダックス、チャッピイ、ミニトレ、ミニタンなどカワイイ愛称が付けられていた。その中でも特に強い個性を持ち、人気を博していたのがマメタンだ。
1977年に発売された当時、日本メーカーで販売しているアメリカンバイクはほかになく、原付バイクのマメタンが初となった。それからすぐに各メーカー&各排気量へ波及していった。ユニークな名前に反して、日本のバイクの歴史を語る上では貴重なポジションいるバイクなのだ。ちょっとオーバーかな(笑)。
小さいボディながらアメリカンらしいプルバックハンドルとティアドロップタンク。リアがせりあがったシート&テールもカッコイイ。マフラーもアメリカンらしくショートを採用。外見はかわいいのに、装備はアメリカンしていることから大人気になったというのも頷ける。ちなみに当時のスズキの原付スポーツバイクRG50に採用されているスーパーリードバルブ方式のエンジンを積んでいたので、走りもかなりパワフルだったらしい。またアクセルをポーンと開けただけで簡単にウィリーするというウワサが広く出回っているが、ポジションからすぐに納得した(笑)。
ツーリングバイクとして売り出していたようでオプションパーツとしてたくさん荷物が積める前後の大型キャリア、風から身を守る風防、星のイラストのマットガードなどを用意されていた。荷物満載の4色4台のマメタンに跨る男たち、北海道のまっすぐな道を走り抜けるマメタン隊、そんなロマン溢れる旅をいつかしてみたい。
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