掲載日:2025年05月22日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
最初にエリミネーターというモデルが登場したのは1985年のこと。900㏄の輸出モデルで、世界最速と言われたスーパースポーツ『GPZ900R(ニンジャ)』と同じエンジンを載せた、カワサキ流のスポーツバイクだった。そう、一見アメリカンのように見えるが、実はシグナルGP、直線最速を目指したドラッガーなのだ。
国内では同年にエリミネーター750が、翌年にはエリミネーター400、そして1987年に今回紹介するエリミネーター250が生まれた。GPX250Rと共通のDOHC4バルブ水冷直列2気筒、規制上限いっぱい最高出力40PSを発揮するパワフル&スピードエンジンを搭載。シート高は690mmと低く&ホイールベースは1490mmと長い、ロー&ロングスタイル。さらに、140/90-15の極太リアタイヤ、ビッグマフラーなど250㏄とは思えないボリューム感がありながら、車重は136kgと軽量のため意外と扱いやすかった。
多面の魅力を持ったエリミネーターは人気となり、翌年には今回イラストのビキニカウルを付けたSEが登場(僕的にはこれが一番かっこいいと思っている)。3年目にはスポークホイールのLXがラインナップ。一時代を築く人気モデルとなった。1997年にはクルーザースタイルに新開発のV型エンジンを搭載した250Vが登場。スタイルを変えながら2007年まで続くカワサキ屈指のロングセラーとなった。
そんなエリミネーターが2023年に復活! ロー&ロング、扱いやすさなどの個性を継承しながらブラッシュアップ。いまは250も出ないか?と淡い期待を抱いている。
カワサキ エリミネーター 250SEの詳しいスペックを見る >>
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!