掲載日:2025年04月25日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
80年代に巻き起きた“レプリカブーム”“2ストブーム”の火付け役で、二輪ファンから圧倒的な支持を得たヤマハRZ250。そのオフロードバージョンがDT200Rだ!
当時大活躍していたヤマハのモトクロッサーの最新技術、パフォーマンスを投入したDT200R。2スト水冷ピストンリード単気筒エンジンに、吸気系のYEIS(ヤマハ・エナジー・インダクション・システム)、電子制御式にYPVS(ヤマハ・パワー・バルブ・システム)を装備。最高出力も30ps/8500rpmとトップクラスだった。
足回りもリンク式モノクロスサスにアルミスイングアーム、フロント240㎜、リア210㎜のロングストロークと充実。もちろんフロントはディスクブレーキ。驚きは乾燥車重で、何と100kgを切る99kg!パワーウエイトレシオは、ロードバイクを完全に越えちゃってます(笑)。125㏄クラス並みの軽量ボディに250ccクラスのパワーエンジン、その姿はまさに町を走り抜けるモトクロッサー!当時流行していたエンデューロレースでも大活躍でした。
モトクロッサーのようなスタイリング、ロードバイクとも渡り合えるスピード&パワー、モトクロスコースも楽しめるオフ走破力、林道も得意、さらに高速道路走行もOK。多くの魅力と実力を兼ね備えていたDT200Rは、オフロードバイクの枠を超えた人気モデルとなった。実は僕も30代の頃に乗っていたんだけど、マンションの駐車場で盗難被害。まさかのお別れとなってしまったが、林道ツーリングの思い出は今でも残っている。
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