掲載日:2024年11月08日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
70年代、ホンダの4ストオフロード車と言えば「XL」だった。その後「XL-S」、「XL-R」と進化。「XL-R」になるとリアサスペンションは2本サスからプロリンクに、ホイールはフロント21インチ&リア17インチに統一、排気量も125㏄~600ccと広がり、派出モデルのパリダカールラリーモデルなども生まれた。
1983年にXL250Rの後継モデルとしてXLX250Rが登場。その2年後に発売されたのが今回紹介するXLR250Rだ。シンプルな空冷4ストロークSOHC単気筒エンジン。放射状4バルブ配置の半球形燃焼室「RFVC」を採用、低中速域の力強いトルクとスムーズに吹き上がる高回転域を実現していた。最大出力も26PSから28PSへパワーアップ。またXLX250R では整備性などから不評だったツインキャブをシングルキャブへ変更した。
各所レベルアップしていたが、イマイチ不評だったのがカラーリング。黒と白との2色展開だったが、白モデルのエンジンは何と赤色! そしてリムやフロントフォーク、スイングアームはゴールド。このカラーリングが硬派なオフローダーの趣味に合わなかったのか、売り上げは思うように延びなかったらしい。状況をみてホンダはすぐに対応、後続モデルからエンジンやリムなどオーソドックスなシルバーに変更。スッキリしたイメージになった。軽量コンパクトなボディ、扱いやすいエンジン、高いオフロード性能などからファンを獲得。その後もグラフィックの変更など、マイナーチェンジを何度も重ねながら人気を維持、1994年まで続くホンダの代表モデルになった。
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