掲載日:2024年09月13日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
ホンダの「レブル」と聞いた若者は「あれ?現行車でしょ!?」と思うかもしれないが、実は40年近く前に同名のモデルが発売され、幅広い層から支持されていた。今回はその初代レブルを描いたので、それがどんなバイクだったのか紹介しよう。
時はレーサーレプリカ全盛の80年代、そこにスピードだけを求めない、独自路線のモデルが各メーカーからポツポツと出るようになった。その中の一台がアメリカンスタイルのレブルだった。
排気量233㏄、空冷4ストSOHC並列2気筒エンジン、最高出力は21ps。ボア×ストロークは53mm×53mmのスクエアサイズ、実用域と高速域との両立を図られていた。セミダブルクレードルフレーム、ティアドロップ型のガソリンタンクにボブテール、前方に低く突き出たフロントフォークなど、まさにアメリカン!
スリム&コンパクトなボディ、シート高も660mmと低く抑えられていたことから扱いやすく、レブル(REBEL)=「反逆児」の名前に反して、とても乗りやすい優等生的なバイクだった。乗り手を選ばないことからビギナーや女性ライダーからベテランまで幅広い層がオーナーとなり、通勤通学からツーリングまでマルチに活躍した。
マイナーチェンジは86年にツインキャブになりパワーアップ。ゴールド仕上げのスペシャルが登場したり、88年にはフラットバーハンドル仕様が加わったり、94年は2本出しマフラーになったり、時代を反映させるような仕様変更が何度も行われた。長く愛されるモデルとなったが、残念ながら98年の排気ガス規制により生産終了となった。
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