掲載日:2017年06月23日 オフロードライテク講座
講師/小林直樹 画像提供/ガルル編集部
これまで失敗例を見てきたが、見れば見るほど「では、どうすればいいの?」という疑問が膨らむばかり。その疑問への回答として小林直樹師範が教えてくれたのが、フロントサスを使うフロントアップ方法だ。「フロントサスを縮めると、元に戻ろうとしてくる。この元に戻ろうとする反発力を使えばフロントタイヤはポンと浮いてくる。バネの反発でジャンプして遊ぶホッピングマシンと同じ要領だね」。
ポイントは、フロントサスの反発力をいかに大きく使うかということ。そのためには、フロントサスをしっかり縮めることが重要だという。そして、フロントをしっかり縮める動作が、ボディアクションなのだと師範は解説してくれた。
アクセルはアイドリング付近をキープして、1速で歩くくらいのスピードで真っすぐ進む。そして股間を燃料タンクにチーンとぶつけるように両ひざをしっかり曲げて、フロントサスを縮める。縮んだフロントサスが伸びてくる動きに合わせて、コーンと身体を後ろに引く。そして、コーンの動きに合わせてアクセルもあける。アクセル開度は、車種にもよるが「トルクが立ち上がってくる回転域まで開けるのがポイント」だという。
このコーンの時は、両足でステップを踏みこんでやるのもポイント。また、エンジンパワーをリアタイヤに伝えるために、身体を後ろに引いてリアに荷重をかけている。これにより路面状況に左右されなくなるという。また、エンジンパワーは、ボディアクションをサポートするために使うので、アクセル開けすぎによる失敗も減らせるようになるとのこと。まずは、装具や場所など安全を確保して、練習あるのみだ!
ギアは1速、ハンドルは真っすぐで歩くスピードでアプローチ。
両ヒザをしっかり曲げて、股間をチーンと燃料タンクにぶつけるように上体をハンドルにかぶせる。
フロントサスが伸びてくる動きに合わせてコーンと身体を後ろに引く。
両足でステップを踏み込むと同時にアクセルオン!
リアタイヤを押し出すイメージでステップを踏み込むと、フロントタイヤがスッと上がってくる。
フロントアップ完成!両腕両足が伸びて、バランスが取れているのがわかる。
左から右へチーン・コーンという流れ。体の動きだけをピックアップするとこんなイメージになる。
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