埼玉県「林道赤木慈光線~桃山線」

掲載日:2012年05月23日 林道ツーリング情報局関東エリア    

※本コースガイドは掲載誌発売日の都合上、季節表現にずれがあります

林道ツーリング情報局

埼玉県「林道城峰奈良尾線 ~ 林道新美の山線」

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「赤木慈光線」の本線も、林間を抜ける心地いい支線の「出口都幾山線」も走りやすい。冬は多少の積雪があるが、四季それぞれに魅力がある。でも、この林道を走るなら、慈光寺~霊山院の参道に、地元の人たちの愛で豪華絢爛に桜が咲く(例年4月中旬~下旬)今だと思う

明るい日差しの下、のどかな丘陵地帯が連なる埼玉県ときかわ町に向かった。

県道273号を離れ、分岐①から「林道赤木慈光線」に進む。全体的に走りやすい路面で、直ぐに案内地図が立つ四つ角に着く。右はハイキングコース。とは言っても、鬱蒼としている。左の「出口都幾山線」は、緑のトンネルを抜ける道で森林浴気分を味わえる。今回の林道の中では1番気持ちがよかった。

次に向かったのは「桃山線」。西平の交差点のすぐ北側から石板を上り、左へ曲がって行く。日が差し込む、フカフカの枯れ葉道だ。木が立ちこめていて途中までしか行けないが、走る場所がかぎられた冬の散策には、雪もなく楽しめる。

県道30号を走り、飯能市へ移動する途中、山間にある鎌北湖に寄った。春は湖畔に咲くソメイヨシノが湖面に映り、秋はあでやかな紅葉が美しい湖だ。

県道30号に戻り、昨年ツーリングしたときに写真撮影をする人たちで賑わっていた高麗神社に立ち寄ってみた。満開の桜で彩られた高麗神社にある高麗家住宅があまりにも美しく、そのイメージがフラッシュバックしてきたからだ。

県道15号から国道299号を西へ。「森林管理道三社中沢線」をぐんぐんと上がり、階段だと368段も上る秩父御嶽神社の頂上奥社に到着。戻りは神社内の車道を下るのだが、日露戦争ゆかりの展示品が所々にあり、それがとてもリアルで、まるで時空を越えた旅にいざなわれたかのようだった。

標高305mの日和田山から眺めるとよくわかるが、地形が巾着に似ていることから巾着田という。高麗川が大きく湾曲した流れを利用して米を作っている。春の桜と菜の花、そして日本一といわれる秋の曼珠沙華は本当に見事

標高305mの日和田山から眺めるとよくわかるが、地形が巾着に似ていることから巾着田という。高麗川が大きく湾曲した流れを利用して米を作っている。春の桜と菜の花、そして日本一といわれる秋の曼珠沙華は本当に見事

県道172号沿い、分岐⑦のそばにある「大野特産物販売所」。ときがわ町のお茶や旬の野菜を中心に、春はワラビ、タラの芽、ウドといった山菜も並ぶ。また、店舗向かいには木製地図があり、これがなかなか詳細で林道ツーリングの参考になる!

県道172号沿い、分岐⑦のそばにある「大野特産物販売所」。ときがわ町のお茶や旬の野菜を中心に、春はワラビ、タラの芽、ウドといった山菜も並ぶ。また、店舗向かいには木製地図があり、これがなかなか詳細で林道ツーリングの参考になる!

目に見えない世界まで、全てを守る魔除け「将軍標」。朝鮮、韓国の村落に見られる境界標で、日本ではこの高麗神社のものが有名

目に見えない世界まで、全てを守る魔除け「将軍標」。朝鮮、韓国の村落に見られる境界標で、日本ではこの高麗神社のものが有名

戦艦「三笠」の甲板など、日露戦争に関する帝国陸海軍兵器が展示される秩父御嶽神社。「森林管理道三社中沢線」は神社まで通じる

戦艦「三笠」の甲板など、日露戦争に関する帝国陸海軍兵器が展示される秩父御嶽神社。「森林管理道三社中沢線」は神社まで通じる

この「桃山線」は、熊野古道の荷坂峠に似て雰囲気がよかった。慈光山方面に抜ける分岐もあるが、遊歩道のようだ

この「桃山線」は、熊野古道の荷坂峠に似て雰囲気がよかった。慈光山方面に抜ける分岐もあるが、遊歩道のようだ

立ち寄りポイント

「聖天院」

ポイント

およそ1,300年前、高句麗(こうくり)滅亡後、わが国に渡来した高句麗人。埼玉県の高麗(こま)は、高麗郡の中心地域と考えられ、「聖天院」には、高麗郡の長として広野を開いた高句麗若光王が祀られている。開山以来1,200年、その歴史は途絶えることはない。山門、本堂、阿弥陀堂、国指定重要文化財の鐘楼、美しい日本庭園など、ぜひ見ておきたい。中門より奥は、大人300円。鐘楼は一打ち100円。

住所/埼玉県日高市新堀990-1
 電話/042-989-3425

サルでもわかる!! やさしい林道ツーリングガイド

林道赤木慈光線+(仮)出口都幾山線 約5.6km
森林管理道三社中沢線 約2.0km
(仮)桃山線 途中まで 0.9km

マップ

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