掲載日:2011年02月25日 林道ツーリング情報局 › 東北エリア
標高975mの谷地峠は、福島県と山形県の県境。福島県側は五枚沢林道、山形県側は葡萄沢林道という。赤崩山の尾根にあり、五枚沢林道側の峠近くは展望がよく、深く広い谷と飯豊山地を見渡す。天候に恵まれると会津盆地も遠望できる走りやすい林道だ
5月上旬、北塩原村の金沢峠に着くと気温8℃、標高1089mに広がる雄国沼は、積雪が美しい白銀の世界だった。金沢峠から雄国林道を少し下ると、コーナーの途中に大窪林道の入口がある。会津盆地を見渡せる2kmほどのダートを往復して、喜多方市街に向かった。情緒あふれるレンガ蔵などを見学し、「ヒメサユリ群生地宮川公園」を目印に次の林道に移動した。宮川公園は桜が満開で綺麗だった。ここから直ぐに分岐③に着き、まずは林道二ノ倉山線を走る。飯豊山地の展望はなかなかで、陽光が降りそそぐ道は暖かだった。
次は五枚沢林道。少しずつ高度を上げ林間に入る。ヘアピンカーブを繰り返し、谷底から離れると、前方に赤崩山が見えてくる。切り裂かれた山肌を縫うように峠をめざすが、積雪で走破できず。なので、北側に位置する葡萄沢林道に迂回したが、入口はゲートで閉ざされていた。
再び県道378号を戻り、峰越林道高造路小屋線に来た。開けた場所や峰越林道らしい望遠区間があり、小川には水芭蕉も咲いていた。でも、昨年から舗装化が進んでいたようで、ダートは減っていた。雪が残る飯豊町周辺の林道を走り。米沢市街を経由し、県道233号を南下。綱木川沿いに進み、「旧会津米沢街道入口」の先から、市道百子沢線に入る。走りやすい道の脇には、フキノトウが芽吹いていた。しかし、峠近くから鷹ノ巣山線側は積雪していた。予想どおりの展開に走りながら思わず笑みがこぼれた。
雪が降ると閉ざされてしまう雄国沼。雄国沼湿原植物群落として国の天然記念物に指定され、ニッコウキスゲの群落で有名。秋の紅葉もみごとで、6月末~10月まで賑わう。金沢峠は雄国沼を一望できる展望スポット
上杉謙信を祀る「上杉神社」。大正12年に伊藤忠太の設計で建立。その作りは城下町米沢に情緒と品格をもたらしている。隣接する上杉神社宝物殿「稽照殿(けいしょうでん)」も同氏の設計。参道に架かる「舞鶴橋」ともに重要文化財
桜の木に囲まれた「道の駅喜多の郷」。喜多方の先人の知恵や文化を紹介する「蔵のまち四季彩館」、日帰り温泉「蔵の湯」、レストラン&お土産店があり、喜多方ラーメンはもちろん、ラーメンの麺で具を挟んだラーメンバーガーも販売。観光案内所にて「観光案内絵地図」や、約120軒の「ラーメンマップ」も配布されている。日帰り温泉「蔵の湯」は9時~20時まで営業。大人500円。第一水曜日定休。
営業時間/10時~19時
料金/大人500円(日帰り入浴)
住所/福島県喜多方市松山町鳥見山字三町歩5598-1
電話/0241-21-1139
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