福島県「浅見川林道 ~ (仮)栗畠谷下線」

掲載日:2010年11月26日 林道ツーリング情報局東北エリア    

林道ツーリング情報局

冬こそ行きたい”みちのく路” 印象深い林道が多いエリア

林道ツーリング情報局

四倉町八茎では現在でも石灰石の採掘が行われ、少しの区間だが白い石灰石の砕石が散らばっている。大きめの石になると眩いくらい真っ白だ。ずいぶん前に訪ねたとき、採掘のための発破サイレンが鳴り出して慌ててアクセルを開けたけど、今でも鳴るのかなぁ~

福島県の浜通り地方は、東北とはいえ比較的温暖な気候が特徴。その年によっても違うけれど、4月上旬から楽しめる。また常磐道からのアクセスにも恵まれた地域でもある。

出発地点は道の駅「ならは」。さっそく、ここからすぐ南西で展開している林道に向かう。国道6号を南下し、県道249号を西に走る。この県道は西側が浅見川林道と言う名称のダート。渓谷美も楽しみながら走れる区間があり、渓谷のせせらぎや石の欄干の苔さえも瑞々しい。しばらく走ると黒森林道が分岐し、その先の三森林道も渓流沿いをたどるが、ゲートクローズ。Uターンし、目指すは銅山林道だ。

国道399号を7kmほど南下すると「茱萸平(ぐみだいら)1号橋」の看板が見えてくる。これを目印に進入。林間のダートを快適に走行。4kmほどで柴原林道桐ヶ岡線が分岐する。この道を下ると大山祇神社がある。神社脇には美しい自然に浸透した沢水が流れ、まろやかな口当たりが気にいっている。さらに下り(仮)栗畠谷下線の分岐がある。林道沿いには、眺望がきく丑の倉の大石があるからぜひ! 銅山林道の本線に戻る。涼しげな音色とともに逢瀬の滝が見えた。さらに進むと、樹木の中に陽光を受け黒光りをしているモノが見える。国内有数の産出量を誇った銅山の産業遺産だった。バイクに戻り走ると石灰石の道を通り、千軒平溜池への分岐が出てくる。穏やかな山に囲まれた美しく静かな池で、ここだけは空気が違っておいしいのだ。今回もまた秘境気分を味わって行くことにした。

(仮)栗畠谷下線沿いの採石場跡。高さ15m、幅21mの巨大石。石にはクライミングルートがあるが私にはムリ。でも石の裏から登ればいわき市や海を見渡す。眺めよし!

(仮)栗畠谷下線沿いの採石場跡。高さ15m、幅21mの巨大石。石にはクライミングルートがあるが私にはムリ。でも石の裏から登ればいわき市や海を見渡す。眺めよし!

銅山林道には八茎鉱山跡がある。写真は黒色のカラミレンガ倉庫跡。カラミレンガとは金属を精製したカスをレンガ状に固めた物で壊れやすく、建物も一部しか残っていない。それがまた、光沢がいいんだよね

銅山林道には八茎鉱山跡がある。写真は黒色のカラミレンガ倉庫跡。カラミレンガとは金属を精製したカスをレンガ状に固めた物で壊れやすく、建物も一部しか残っていない。それがまた、光沢がいいんだよね

立ち寄りポイント

アンモナイトセンター

ポイント

化石が実際に出る地層の上に建てられているから、展示はもちろん、館内の地面にはアンモナイトが沢山埋まって見える。化石を実際に採取体験もできる。営業/9時~17時。毎週月曜日休館。入館料/大人250円。

住所/福島県いわき市大久町大久字鶴房147の2
電話/0246-82-4561

サルでもわかる!! やさしい林道ツーリングガイド

常磐自動車道の延伸によって、アプローチが容易になった福島県・浜通り。その名の通り、東側の海沿いに出れば海の幸も満喫できる欲張りルートなのだ。

浅見川林道/ダート区間約8.1km/黒森林道/ダート区間約3.5km
三森林道/ダート区間約8km/銅山林道/ダート区間約10.8km
敷屋林道大戸沢支線/ダート区間0.5km/(仮)栗畠谷下線/ダート区間約2km

マップ

マップ

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索