掲載日:2015年06月17日 フォトTOPICS
取材・写真・文/田宮 徹 取材協力/MFJ レーシングリザルト
IA-1決勝ヒート1のスタートシーン。ホンダファクトリーチームの小方誠選手(#2)が好スタート 。これをスズキファクトリーチームの熱田孝高選手(#4)が追ったものの、小方選手は徐々にリードを拡大しました。
全日本モトクロス選手権の第4戦SUGO大会は、6月6日(土)~7日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。
県南部に位置するSUGOは、ロードレースのサーキットなどもある大きな施設で、ロードレースやトライアル、スーパーモトの全日本選手権でも使われます。今季の全日本モトクロス選手権では、10戦中の3戦がここを舞台とするため、SUGOを制する者がもっともチャンピオンに近いと言えるかもしれません。コースは、丘の傾斜を巧みに利用したレイアウトが施され、アップダウンが豊富にあるハイスピードな設定となっています。
そして今大会は、排気量450ccの4ストマシンが走る全日本最高峰のIA-1では、30分+1周の決勝両ヒートを、ホンダファクトリーチームから参戦する成田亮選手(#1)が制覇。排気量250ccの4ストマシンを中心に競われるIA-2では、こちらもホンダファクトリーチームの富田俊樹選手(#317)が両ヒートで勝利を収めました。さらに、2スト85ccと4スト150ccが混走するレディースクラスでは、昨年度チャンピオンの竹内優菜選手(#1)が、3連勝。IBオープンでも両ヒートでホンダ勢が優勝し、ヤマハのお膝元となるコースでホンダが完全勝利を収めました。
01IA-1の決勝ヒート1では、スズキファクトリーチームの小島庸平選手(#44)、ホンダファクトリーチームの小方誠選手(#2)と成田亮選手(#1)が、後続を引き離しながらレース序盤から激しいトップ争いを展開!
02IA-1の決勝ヒート1。トップの小島庸平選手(#44)を小方誠選手(#2)が猛追。しかし抜けずにいると、レースが後半に入ったところで3番手の成田亮選手(#1)が動き、代わって小島選手に襲いかかりました。
03IA-1決勝ヒート1のレース後半に小島庸平(#44)を抜いてトップに浮上した成田亮選手は、ラスト数周に追いすがるチームメイトの小方誠選手(#2)を振りきり、開幕戦以来のトップチェッカーを受けました。
04IA-1の決勝ヒート1で、トップを走る小島庸平選手(#44)を抜けずにいた小方誠選手は、成田亮選手(#1)にパスされて3番手に後退してから小島選手の攻略に成功。しかしトップには届かず2位になりました。
05IA-1決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、今季3勝目を挙げたディフェンディングチャンピオンの成田亮選手(#1)、同左が、2位となったランキングトップの小方誠選手(#2)、同右が3位の小島庸平選手(#44)です。
06IA-1の決勝ヒート2でも、成田亮選手(#1)と小島庸平選手(#44)と小方誠選手(#2)が、4番手以下を引き離しながら僅差のトップ争いを展開。ラストラップで写真の差でしたが、成田選手がトップを死守!
07IA-1の決勝レースで両ヒート4位となった、スズキファクトリーチームの熱田孝高選手。仙台在住のライダーで、このスポーツランドSUGOはホームコース。ランキングトップへの返り咲きを狙っていました。
08IA-1の決勝レースで、ヒート1は序盤から4台による4番手争いに加わりながら6位、ヒート2では熱田孝高選手(#4)を最後まで追いながら5位となった新井宏彰選手。得意なコースだけに、不本意な結果でした。
09IA-1の決勝レースで、ヒート1は5位、ヒート2で6位となり、総合成績でも6位となった、カワサキファクトリーライダーの三原拓也選手。コースが荒れたヒート2では、上位勢にラップタイムで劣ってしまいました。
10両ヒート制覇を達成した、IA-1ディフェンディングチャンピオンの成田亮選手(#1)。開幕前にケガをした影響で、カラダへの負担が少ないマディの開幕こそ両ヒートで勝利するも、その後は苦戦していました。
11IA-2の決勝レースでは、ホンダファクトリーチームに所属する富田俊樹選手が、今季初となる両ヒート制覇を達成。どちらのヒートも、ひとりだけ次元の異なる速さをみせ、独走で勝利を手にしました。
12IA-2の両ヒートで、2位に入賞した能塚智寛選手。18歳のニュージェネレーションライダーは、スタートが決まったヒート2では序盤に富田俊樹選手(#317)を必死に追いましたが、まったくかないませんでした。
13IA-2で両ヒート3位となった岡野聖選手。今季からマシンをヤマハにスイッチして、第2戦ではIA初優勝もゲット。今大会では、前のふたりには引き離されてしまいましたが、安定感あるレースを演じました。
14IA-2で両ヒート4位に入賞した、スズキファクトリーチームの竹中純矢選手。トップの富田俊樹選手(#317)からこの竹中選手までの上位4名は、決勝両ヒートでまったく同じメンバーと順位になりました。
15IA-2の決勝レースは、両ヒートでまったく同じメンバー。写真中央が、今季初の両ヒート制覇を達成した富田俊樹選手(#317)。第3戦までは、ヒート2をすべて制しながら、ヒート1は勝てずにいました。
16レディースクラスで、決勝レースの序盤から圧倒的な速さを披露し、独走で3連勝を決めた竹内優菜選手。マディに泣いた開幕を除けば、今季はここまで絶好調。昨年度の女王らしい走りを続けています。
17レディースクラス決勝の表彰台。写真中央が3連勝を決めた竹内優菜選手(#1)。同左が、今季からホンダにマシンを乗り替え、シーズン初表彰台に立った2位の邵洋子選手(#5)。同右が3位の伊集院忍選手(#10)です。
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