全日本スーパーモタード選手権 第3戦

掲載日:2014年07月04日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJSUPER MOTO JAPAN  レーシングリザルト

S1プロクラス決勝ヒート1のスタートシーン。練習走行で転倒リタイアがあり、出走13台と少数精鋭でした。三苫 進選手(#4)がポールポジション。2番グリッドには、ケガから復帰した森田 一輝選手(#6)が並びました。

最後は豪雨に襲われた、今季初のウェットレース
最高峰クラスでは、佐合 潔選手が両ヒート制覇!

スーパーモタードレースの日本最高峰シリーズとなる全日本スーパーモタード選手権の今季第3戦は、2014年6月22日(日)に福島県のエビスサーキットで開催されました。このシリーズは、年間8戦の設定。大会は、トップカテゴリーのS1プロ、その下に位置するS1オープン、排気量250ccの4ストロークが中心となるS2の、3クラスで構成されています。S1プロクラスは1日に2回、ほかの2クラスは1回の決勝を行います。

舞台となったエビスサーキットには、複数のロードコースがあり、今大会ではこのうち西コースを使用。大きなテーブルトップジャンプなどで構成されたダートセクションを追加し、本来のレイアウトから一部をショートカットや逆走設定などにした、ハイスピードセクションの多い特設レイアウトが採用されました。

天候は朝から雨で、路面はウェットコンディション。しかし、徐々に小雨となり、コースのうちターマック部分はお昼すぎにほぼドライに近い状態まで乾きました。しかし、S1オープンクラスの決勝途中で、突如として豪雨。このため、S1プロクラスのヒート2は、コースが川のような状態の中でスタートしました。

S1プロクラスでは、ハーフウェットのヒート1、ヘビーウェットのヒート2で、いずれも昨年度王者の佐合 潔選手(#1)が優勝。ほぼドライでスタートしながら途中で豪雨となったS1オープンクラスでは、木下 裕規選手(#1)が今季初優勝。ハーフウェットのS2クラスでは、中木 亮輔選手(#1)が勝利を収めました。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01S1プロクラスの決勝レースでは、ケガから復帰して今季初の全日本参戦を果たした森田 一輝選手(#6)が、両ヒートで序盤から中盤にかけてトップを走行。復帰後の初レースとは思えない、鋭い走りを披露しました。

02S1プロクラスで、ハーフウェットのヒート1とヘビーウェットのヒート2を、両方とも制した佐合 潔選手。予選こそ、「タイヤの使い方があまりうまくいかなかった」と4番手でしたが、決勝では本来の力を発揮しました。

03S1プロクラスの決勝では両ヒートで、トップを走っていた森田 一輝選手(#6)と追い上げてきた佐合 潔選手(#1)による、激しいバトルが展開されました。そして両ヒートとも、バックストレートエンドで佐合選手が前に!

04S1プロクラスには、全日本ロードレース選手権の最高峰クラスとなるJSB1000に参戦中の野左根 航汰選手がスポット参戦。「ヒート2は、ロードレースなら絶対に中止でしたね」と驚きながら、両ヒートで3位に入賞しました。

05S1プロクラスで今季2勝を挙げている金児 隆太選手。今大会では、ヒート1では終盤に野左根 航汰選手(#31)に逆転を許して4位。ヒート2では、終盤に増田 智義選手(#2)と接触転倒して、8位に終わりました。

06S1プロクラスの決勝レースに、ポールポジションから挑んだ三苫 進選手(#4)。しかし両ヒートとも、ダートセクションのビッグテーブルトップで転倒して後退。ヒート1が6位、ヒート2が4位と、不本意な結果でした。

07S1プロクラスの増田 智義選手。決勝ヒート1は、本来とはほど遠い走りで8位。豪雨の中で行われたヒート2では、輝きを取り戻して4番手争いを演じましたが、最後に金児 隆太選手(#3)と接触転倒して10位でした。

08S1プロクラスの決勝レースは、両ヒートで表彰台の顔ぶれがまったく同じ。写真中央が両ヒート制覇の佐合 潔選手(#1)、同左が2位の森田 一輝選手(#6)、同右が全日本最高峰クラス初表彰台の野左根 航汰選手(#31)です。

09S1オープンクラスの決勝レースでは、序盤から転倒者が続出。レース中盤以降、トップ争いは千葉 智選手(#2)に木下 裕規選手(#1)と川留 健一選手(#12)が激しく迫り、3台がコーナー立ち上がりで並ぶ白熱した展開に!

10S1オープンクラスの予選でトップ争いを演じ、ポールポジションを獲得した金子 和之選手(#47)は、決勝のサイティングラップで転倒してピットスタート。予選2番手の中村 竜規選手(#39)は、レース中にミスして7位でした。

11S1オープンクラスに、排気量460cc以上の4ストロークマシンがエントリーできるアンリミテッドカテゴリーのビッグマシンでただひとり出場した渋井 腱選手。一時は2番手を走るも、転倒を喫して11位に終わりました。

12S1オープンクラスの決勝レースで、3位入賞を果たした地元の木下 裕規選手(#1)。予選3番グリッドから優勝をめざしましたが、決勝では序盤からトップの2台に逃げられて単独走行に。それでも、今季初表彰台に登壇しました。

1312台がエントリーしたS2クラスの決勝では、ポールポジションからスタートしてホールショットを奪った中木 亮輔選手(#1)が、作戦どおりにレース序盤から後続を引き離して大量リードを奪い、今季初優勝を挙げました。

14S2クラスの決勝レースに、予選3番手から臨んだ前大会勝者の城取 諒選手。スタート直後に2番手へと浮上すると、トップの中木 亮輔選手(#1)には逃げられたものの、後続を抑えてチェッカーを受け、2位となりました。

15S2クラスの決勝レースでは、レース後半に大場 和樹選手(#13)と富田 真司選手(#35)による、激しい3番手争いが繰り広げられました。そして、最後まで富田選手を抑えきった大場選手が3位、富田選手が4位となりました。

16S2クラスの予選2番手からスタートした土井原 弘樹選手。ところが決勝では、スタートに失敗して、ほぼ最後尾からの追い上げレースに。それでも最後は、5番手ライダーの背後に迫って猛プッシュ。6位入賞となりました。

17S2クラスの表彰台。写真中央が独走で今季初優勝を決めた中木 亮輔選手(#1)、同左が着実な走りで2位に入賞した城取 諒選手(#7)、同右が富田 真司選手(#35)との激しいバトルを制して3位となった大場 和樹選手(#13)です。

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