全日本モトクロス選手権 第4戦SUGO大会

掲載日:2014年06月20日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJレーシングリザルト

IA-1決勝ヒート1のスタート直前に濃霧がコースを覆い、グリッドから1コーナーが目視できないほどの状況に。この中、スズキファクトリーチームの小島 庸平選手(#44)がホールショット!

今季初のマディレースは近年稀に見る過酷さ
最上級クラスでさえスタック続出の展開に!

全日本モトクロス選手権の第4戦SUGO大会が、6月7日(土)~8日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。

各クラスの予選が行われた土曜日のお昼ごろから本格的に降りだした雨は、その後に強さを増し、決勝が繰り広げられた日曜日の夕方まで、ほとんど止むことなく降り続けました。この雨の影響で、コースはヘビーマディコンディションに。決勝は、IAクラスでさえスタックや転倒を繰り返し、エンデューロレースのような渋滞セクションもできるほどの、過酷な状況となりました。

全日本最高峰クラスとなる、排気量450ccの4ストロークマシンと250ccの2ストロークマシンが走るIA-1は、5分短縮されて25分+1周で競われた午前・午後ふたつの決勝レースで、ヒート1をホンダファクトリーチームの小方 誠選手(#2)、ヒート2を同じくホンダの成田 亮選手(#1)が制しました。

排気量250ccの4ストロークマシンで競われるIA-2も、同じく25分+1周に短縮され、ヒート1で安原 志選手(#34)が全日本IAクラス初優勝。ヒート2では、ホンダファクトリーチームの富田 俊樹選手(#1)が制しました。

なおレディースクラスの決勝は、路面コンディションの悪化により中止されました。

【リンク】
「MFJ全日本モトクロスオフィシャルファンサイト」
http://jmx.jp/

国際A級プロフィールサイト「モトクロ男子」
http://mx-danshi.com/

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01IA-1決勝ヒート1で勝利した、ホンダファクトリーチームの小方 誠選手。レース序盤に、熱田 孝高選手(#5)に抜かれて2番手へと後退。熱田選手の転倒でトップに再浮上し、逃げ切りました。

02IA-1決勝ヒート1で2位に入賞した成田 亮選手。2度の転倒を喫しながらもトップの小方選手を追い上げ、終盤は転倒後に追い上げてきた熱田 孝高選手(#5)の追撃をかわしてゴールしました。

03IA-1決勝ヒート1で、小方 誠選手(#2)を抜いてレース中盤までトップを走行するも、転倒を喫して3位となった熱田 孝高選手。ヒート2でも、スタックや転倒を繰り返しながら3位に入りました。

04IA-1決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、今季2勝目を挙げた小方 誠選手(#2)。同左が、2位に入賞した成田 亮選手(#1)。同右が熱田 孝高選手(#5)。ホンダファクトリーのワン・ツーでした。

05IA-1決勝ヒート2のスタートシーン。好スタートを決めたのは成田 亮選手(#1)。そのまま後続を振り切り、あと少しで全員を周回遅れにする、2位に2分20秒の大差をつけてゴールしました。

06IA-1決勝ヒート2で、2位に入賞した小島 庸平選手。スタート直後からポジションを守りました。ヒート1では、序盤に成田 亮選手(#1)とのバトルに敗れて4位でしたが、総合で3位となりました。

07開幕戦ヒート2で負傷して欠場が続いていた、IA-1ヤマハファクトリーライダーの平田 優選手が、今大会から復帰。ヒート1は7位でしたが、ヒート2では粘りの走りで4位に入賞しました。

08IA-1に参戦を続ける深谷 広一選手。ヒート1は、序盤から順位を守って5位。ヒート2では一時、表彰台圏内に迫る4番手を走行。しかし、スタックにより大きく順位を下げ、9位となりました。

09IA-1決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、優勝を決めて愛息を抱いて頂点に立った成田 亮選手(#1)。同左が2位に入賞した小島 庸平選手(#44)。同右が再び3位となった熱田 孝高選手(#5)です。

10IA-2決勝ヒート1のスタートシーン。マディで速さをみせる井上 眞一選手(#39)が好スタートを決め、これを富田 俊樹選手(#1)がパス。しかし富田選手はその後にスタックし、19位でした。

11IA-2決勝ヒート1で、全日本IAクラス初優勝を挙げた安原 志選手。最終ラップに入った段階では2番手でしたが、トップの勝谷 武史(#888)が転倒した際に逆転し、トップチェッカーを受けました。

12IA-2の決勝レースで、両ヒートとも2位に入賞した井上 眞一選手(#39)は、「マディマイスター」と呼ばれるほど、マディのレースで速さを発揮するライダー。今大会でも実力を発揮しました。

13IA-2決勝ヒート1で3位となった勝谷 武史選手。ここまで5連勝中で、ヒート1も最終周までトップでしたが、ミスして転倒。再スタートに時間を要しました。ヒート2は7位に終わりました。

14IA-2決勝ヒート1で、念願だったIA初優勝を挙げて、「勝っちゃった。ラッキー!」と笑う安原 志選手(#34)と、自分のこと以上に喜んでいた、レディースクラスで活躍する姉の安原 さや選手(#3)。

15IA-2決勝ヒート2で勝利した富田 俊樹選手。オープニングラップからトップを走ると、19位に終わったヒート1での教訓を生かした冷静な走りで、そのまま独走を続け、今季初勝利を挙げました。

16IA-2決勝ヒート2で3位に入賞した大塚 豪太選手。ヒート1でも一時は3番手を走って5位となり、ルーキーイヤーのベストリザルトを更新。そしてヒート2で、1年目にして初表彰台に上がりました。

17IA-2決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、今季初勝利を挙げた富田 俊樹選手(#1)。同左が、両ヒート2位で総合優勝をゲットした井上 眞一選手(#39)。同右が、初表彰台の大塚 豪太選手(#01)です。

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