レッドブルエックスファイターズ大阪2014日本人ワイルドカード予選

掲載日:2014年06月04日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/DirtRIDE  取材協力/レッドブルジャパン

今年もここ、大阪城西の丸庭園にレッドブルエックスファイターズがやってきた。しかも、予選日まで見られるスペシャルなステージとなった。

土曜日予選はまず日本人から
5名の中から釘村 孝太が見事勝ち抜く

今年も開催となった、レッドブルエックスファイターズ大阪。昨年は、大会を前に急逝した佐藤 英吾選手の出走枠の代わりに、特別に日本人予選が行われましたが、今年は事前にワイルドカードという日本人予選は確定していました。この模様は、今年は一般にオープンされたため、見られた方も多かったと思います。

土曜日にはまず、メディア向けに記者発表会が開かれ、競技ディレクターであるテス・セウェル氏と、ライダーのトム・パジェス、リーバイ・シャーウッド、東野 貴行選手が出席。この場で、東野選手がその日の予選をキャンセルするという残念な話が本人の口から出ました。金曜日の練習で、着地の際、足を地面とステップの間に挟んでしまい、強く傷めてしまったためです。ただ、事前に東野選手とGOBIGで優勝した鈴木 大助選手は、日曜日の本戦への出場が決まっていたため、翌日に期待が高まります。

ワイルドカードの日本人予選は、勝ち抜けるのは1人だけ。加賀 真一、鈴木 耕太、釘村 孝太、渡辺 元樹、高橋 仁選手が2本のランを行い、点数で争いました。結果は釘村 孝太選手が78.0ポイントを出し、見事1枠を勝ち取りました。次は、翌日の組みを決める本予選です。

フォトTOPICS(写真点数/34枚)

01競技ディレクターである、テス・セウェル氏。故佐藤 英吾選手とも親交が深く、今年の開催も彼の存在あってと、その影響力を賞賛していた。

02その佐藤 英吾選手を兄のように慕っていたトム・パジェス選手が今年も来日。とんでもない技を完成させての参戦と噂され、たいへん期待が高まる。

03東野 貴行選手も、佐藤 英吾選手の影響を大きく受けて成長したひとり。地元大阪での2度目開催を喜ぶが、残念ながら金曜の練習で足を負傷し、この日の出走はキャンセル。

04腕の擦過傷が痛々しいが、今年初戦のメキシコ大会で優勝を決めた、リーバイ・シャーウッド選手。その流れを大阪大会でも維持したい様子を語ってくれた。

05今大会にスペシャルなペイントのEIGOメットで挑むトム・パジェス選手。たいへん気に入ったようで、しきりにプレス陣にアピールしてくれた。

06ワイルドカード予選はこの5人により開催。2本のランを走り、点数の良いほうがポイントとして採用される。トップバッターの高橋 仁選手が新顔だ。

07その高橋 仁選手の1本目ラン。トリックはエアプレーンだろうか。

08その1本目のランの途中、着地でバランスを崩し大きく転倒。実は彼の大阪出走は急遽決まったことで、メンタルの調整が難しかったと思われる。

092人目として飛び出したのは、加賀 真一選手。日本ではもはやレジェンドクラスといってもいいが、未だに新しいトリックに挑戦するメンタルの持ち主。

10その強いメンタルで挑んだクォーターパイプで、見事フレアを決める。空中で自分の位置がわからなくなり、練習を積まないと非常に困難なトリック。

11大阪の地でフレアを成功させたのは初めてだったようで、「会心のラン」といった様子。本人の気持ちが一番上がるだろう。

123人目は鈴木 耕太選手。日本人事前予選にあたるGOBIG大会で右肘脱臼の怪我を負い、ベストな状態ではないがキレのあるランを披露。

13その耕太選手、奮闘をするがなんと彼も着地でバランスを崩し、大きな転倒を。これで怪我の具合を悪化させてしまい、残念ながら今年はここでリタイアとなってしまった。

14今年はアメリカ武者修行をしてきた、渡辺 元樹選手。日本ではまだまだ珍しい4ストロークマシンを操るライダー。GOBIGでは思わぬ苦戦をし、大阪で再起を誓う。

15渡米トレーニングの成果を発揮したかのような、綺麗なトリック。ハートアタックになるだろうか、実に見事。

16元樹選手も気持ちのよいランが出来たのか、ポイント集計を待つ間、観客に大きくアピールを。やはり客席に観戦者がいるとテンションは上がるらしい。

171本目最後のランは釘村 孝太選手。彼も日本人ライダーの中でFMX歴が長いベテラン。さすが、綺麗なフリップを入れてくる。

18クリフハンガーをベースに頭を後ろに大きく反らす追加モーションを入れたトリック。大会にかける気迫を感じた。

19予選日まで駆けつけた熱狂的なファンにナンバー1をアピールする孝太選手。本戦に進みたい思いは強いだろう。

201本目にクラッシュしてしまった高橋 仁選手だが、2本目にも果敢にトライ。怪我の痛みはあるだろう。

212本目のランはミスも多く出てしまい、フリースタイルモトクロスが如何にメンタルなどの調整が難しいか、よく分かった。それでも健闘する仁選手。

22大阪城予選で走れたことにうれしさもあり、また大きな経験にもなったと思うが、調整不足のフラストレーションはあったのか、採点を前に豪快にバイクをアクセルターンさせる。

232本目のランでも加賀 真一選手はフレアにトライ。見事決める。ホームで着々と練習を積み重ねていたが、その努力が実った結果。

24大技のロックソリッドを綺麗に入れてくる。全体的にこの日、非常にノレていた印象。

25この大阪城大会では、場にふさわしい走りを見せたい、と語っていた真一選手。フレアを見事2本とも決め、心中は満足だろう。

26渡辺 元樹選手の2本目のランで、綺麗なヒールクリッカーをバックグリップ中に入れる高難易度のトリックを披露。着実に力を着けている。

27その元樹選手お得意のターンダウンを豪快に決める。4ストロークバイクは重量があるのに、素晴らしい。

282本目のランも綺麗にまとめ、採点を待つ。一人しか残れない狭き門をくぐり抜けられるだろうか。

29日本人事前予選、最後のランとなった、釘村 孝太選手。彼も難易度の高いロックソリッドを決めてくる。

30シートグラブをしながら下半身を左右に強く振り、トリックを強くアピール。魅せるテクニックをあますところなく発揮できただろうか。

31孝太選手もミスなく2本目のランを終了。観客にアピールしながら採点を待つ。

32ランプの上に集まった日本人ライダーたち。鈴木 耕太選手は怪我の具合が悪く、残念ながら2本目のランは参加できず。真一選手と孝太選手が互いを讃え合う。

331本目と2本目、どちらか点数の高い方が採用され、ポイント集計が出た。80点台は出なかったが、釘村 孝太選手がひとつ抜きん出た結果を出す。

34この時点で孝太選手の本予選への出場が決定。日本人ライダーは、東野 貴行、鈴木 大助、釘村 孝太選手で決定。負けても賞賛する真一選手の姿が印象的。

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