全日本スーパーモタード選手権 開幕戦

掲載日:2014年05月09日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJSUPER MOTO JAPAN

S1プロクラスのヒート1では、スタート直後にトップ浮上を果たした増田 智義選手(#2)が、佐合 潔選手(#1)らを巻き込んで4コーナーで転倒。ヒート2は、ポールポジションの佐合選手が順当なスタートダッシュを決めました。

全日本スーパーモタード選手権が開幕!
今季は1戦増えて全8戦の白熱バトル!

スーパーモタードレースの日本最高峰シリーズとなる全日本スーパーモタード選手権の今季開幕戦が、2014年4月27日(日)に愛知県の美浜サーキットで開催されました。

このシリーズは、日曜日のみの1デイ開催で、今季は年間8戦の設定。大会は、排気量290~450ccの4ストロークマシンと175~250ccの2ストロークマシンが参戦するトップカテゴリーのS1プロ、アンリミテッド(排気量460cc以上の4ストロークマシン)とS1(290~450ccの4ストロークマシンと175~250ccの2ストロークマシン)が混走するS1オープン、排気量175~250ccの4ストロークマシンと100~125ccの2ストロークマシンで競われるS2の、3クラスで構成され、S1プロクラスは1日に2回、ほかの2クラスは1回の決勝を行います。

昨年は全日本未開催だったこの美浜サーキットは、全長約1kmのロードコース。今大会では、特設のダート区間が増設され、さらにターマック上に小さなジャンプを設置したセクションも出現しました。天候は晴れで、路面はドライコンディション。気温は20度前後まで上昇しました。

S1プロクラスでは、ヒート1で金児隆太選手(#3)、ヒート2では昨年度王者の佐合潔選手(#1)が優勝しました。S1オープンクラスでは金子和之選手(#47)が勝利し、またS2クラスでは、大西健太郎選手(#2)が独走で勝利を収めました。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01S1プロクラスの決勝ヒート1で、序盤に五十住 洋佑選手(#7)を抜いてトップに立ち、最後は佐合 潔選手(#1)の追撃を振り切って勝利した金児 隆太選手。ハスクバーナに乗るのは昨年同様ですが、今年は新生マシンです。

02決勝ヒート1は、スタートで増田 智義選手(#2)に抜かれ、この増田選手の転倒に巻き込まれてしまったS1プロクラスの佐合 潔選手。それでも追い上げて2位。そしてヒート2は、独走優勝でうっぷんを晴らしました。

03今年はスズキのマシンを駆る、S1プロクラスの赤嶺 涼太選手。決勝では、両ヒートを転倒なしで着実に走破して、ヒート1では3位、ヒート2では2位に入賞。沖縄から参戦するライダーです。

04S1プロクラスの決勝ヒート1で、序盤にトップを走行した五十住 洋佑選手(#7)。後半のバトルで順位を下げたものの、5位入賞を果たしました。しかしヒート2は、三苫 進選手(#4)に追突されて転び、9位に終わりました。

05S1プロクラスの決勝レースに、予選3番手から臨んだ三苫 進選手。しかし、ヒート1ではスタート直後に増田 智義選手(#2)の転倒に巻き込まれ、ヒート2では五十住 洋佑選手(#7)に追突し、どちらも6位でした。

06S1プロクラス決勝ヒート1の表彰台。写真中央が今季最初の全日本レースで勝利を収めた金児 隆太選手(#3)、同左が驚異的な追い上げを披露した佐合 潔選手(#1)、同右が着実に15周を走り切った赤嶺 涼太選手(#12)です。

07決勝ヒート1は、1周目の転倒によりマシンを破損してリタイアに終わった、S1プロクラスの増田 智義選手。ヒート2では、1周目7番手と出遅れながら追い上げて、3位入賞を果たしました。

08S1プロクラスの決勝ヒート2では、レース後半になって上位勢に転倒が相次ぎ、新井 誠選手(#17)と池田 孝宏選手(#14)のバトルが4番手争いに。これを、S1オープンクラスからステップアップした新井選手が制しました。

09S1プロクラス決勝ヒート2の表彰台。中央が圧倒的な速さで独走優勝を決めた佐合 潔選手(#1)、同左が新しいマシンで2位入賞を果たした赤嶺 涼太選手(#12)、同右が必死の追い上げで3位となった増田 智義選手(#2)です。

10S1オープンクラスの決勝で、ラスト2周のダート区間で中村 竜規選手(#39)をパスして、勝利を手にした金子 和之選手。「自分が抜ける場所があるとしたらダートだと思っていました」と、ゴール後に笑顔を見せました。

11S1オープンクラスの決勝では、スタート直後からファイナルラップまで、中村 竜規選手(#39)と金子 和之選手(#47)が僅差のトップ争いを展開。最後に中村選手を抜いた金子選手が、開幕優勝を達成しました。

12S1オープンクラスの決勝レースで、3位入賞を果たした小倉 浩靖選手(#42)。トップの2台には引き離されてしまいましたが、逆に後続からは大きなアドバンテージを奪い、単独走行を続けてチェッカーを受けました。

13S1オープンクラスの表彰台。写真中央が終盤の大逆転で勝利を収めた金子 和之選手(#47)、同左がわずかに届かず2位となった中村 竜規選手(#39)、同右が単独走行を続けて3位に入賞した小倉 浩靖選手(#42)です。

14S2クラスは、練習走行の段階から大西 健太郎選手が圧倒的な速さを披露。タイムアタック予選とレース形式の予選も制し、ポールポジションから決勝に臨むと、序盤から後続を完全に引き離して勝利を収めました。

15S2クラスの決勝レースで、2位入賞を果たした富田 真司選手。レース終盤、深見 浩資選手(#15)と鷲見 卓郎選手(#36)に迫られましたが、最後はわずか約0.7秒差で深見選手を抑えてゴールしました。

16レース後半、鷲見 卓郎選手(#36)の接近を受けながら、逆に2番手を走る富田 真司選手(#35)に迫った深見 浩資選手。最後までポジションを上げることはできなかったものの、3位に入賞しました。

17S2クラスの表彰台。写真中央が完全独走で勝利を収めた大西 健太郎選手(#2)、同左が僅差で追撃を振り切った富田 真司選手(#35)、同右が3位に入賞した深見 浩資選手(#15)です。

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