全日本スーパーモタード選手権 最終戦(第7戦)

掲載日:2013年11月08日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJ SUPER MOTO JAPAN

S1プロクラス決勝ヒート1のスタートシーン。登録制によるこの全日本最高峰クラスは、ケガによる欠場ライダーも多く、出走台数は11台とやや少なめ。予選トップの佐合 潔選手(#1)がホールショットを奪いました。

S1オープンクラスは吉田 雄一選手がチャンピオン!
S2クラスは輿水 拓弥選手が年間王者に!

スーパーモタードレースの日本最高峰シリーズとなる全日本スーパーモタード選手権の今季最終戦が、2013年10月27日(日)に奈良県の名阪スポーツランドで開催されました。

このシリーズは、日曜日のみの1デイ開催で、今季は年間7戦の設定。大会は、排気量290~450ccの4ストロークマシンと175~250ccの2ストロークマシンが参戦するトップカテゴリーのS1プロ、アンリミテッド(排気量460cc以上の4ストロークマシン)とS1(290~450ccの4ストロークマシンと175~250ccの2ストロークマシン)が混走するS1オープン、排気量175~250ccの4ストロークマシンと100~125ccの2ストロークマシンで競われるS2の、3クラスで構成され、S1プロクラスは1日に2回、ほかの2クラスは1回の決勝を行います。

この最終戦で使われた名阪スポーツランドには、複数のオンロードサーキットがありますが、今回はこのうち全長800mのEコースを使用。今年の全日本では最長となる超ロングダートセクションを加え、難易度の高い仕様とされました。天候は曇り時々晴れで、路面はドライコンディションでしたが、朝は気温と路面温度がかなり低く、転倒者が多く発生しました。

S1プロクラスでは、ヒート1でチャンピオンの佐合 潔選手(#1)が優勝。ヒート2では増田 智義選手(#4)が勝利しました。S1オープンクラスでは新井 誠選手(#41)が優勝し、2位となった吉田 雄一選手(#1)がシリーズタイトルを獲得。S2クラスでは、大西 健太郎選手(#50)が独走で勝利を収め、2位の輿水 拓弥選手(#46)がシリーズタイトルを獲得しました。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01S1プロクラスの決勝ヒート1は、佐合 潔選手(#1)と増田 智義選手(#4)が、序盤から僅差のトップ争いを展開しながら、後続を引き離していきました。そして、最終ラップまで順位を守った佐合選手が優勝!

02S1プロクラス決勝ヒート1では、3番手を走る金児 隆太選手(#3)に、転倒で一時は順位を下げていた三苫 進選手(#5)が追いつき、終盤にはテール・トゥ・ノーズに。しかし金児選手がポジションを守りました。

03S1プロクラス決勝ヒート1の表彰台。写真中央の佐合 潔選手(#1)が、今季8度目のヒート優勝。同左の増田 智義選手(#4)は惜しくも2位。同左の金児 隆太選手(#3)は、接戦を制して3位となりました。

04S1プロクラスの決勝ヒート2は、スタートでポールポジションの佐合 潔選手(#1)が出遅れ、トップの増田 智義選手(#4)を僅差で追う、ヒート1とは真逆の展開に。増田選手が勝利を収めました。

05S1プロクラス決勝ヒート2で、再び3位となった金児 隆太選手。トップ争いと同じく、3番手争いは金児選手が三苫 進選手(#5)を追う、ヒート1とは逆の展開。三苫選手がミスする間に金児選手が順位を上げました。

06S1プロクラスの決勝レースで、両ヒートとも表彰台圏内を賭けたバトルを展開しながら、4位となった三苫 進選手。ヒート1では序盤の転倒による7番手までの後退、ヒート2はエンストのミスが響きました。

07S1プロクラスの決勝レースで、両ヒートとも5位に入賞した谷田部 高則選手。「今年で全日本から引退しようと思います」と、表彰式で語った谷田部選手。会場からは、惜しむ声が多く聞かれました。

08S1プロクラスの決勝ヒート2表彰台。写真中央が、今季最終レースを勝利で飾った増田 智義選手(#4)。2匹の愛犬と登壇。写真左にいる2位の佐合潔選手(#1)は、賞金を犬にあげる太っ腹な一面を……。

09S1オープンクラスの決勝レースで、ポールポジションからスタートして最後まで順位を守り、今季2度目の勝利を挙げた新井 誠選手。「S1プロ昇格のため、勝利だけを目指す」という宣言どおりのレースに!

10S1オープンクラスの決勝レースで2位となった吉田 雄一選手。大きく順位を落とさなければチャンピオン確定という状況でしたが、レース中盤には新井 誠選手(#41)と積極的にトップ争いを繰り広げました。

11S1オープンクラスの決勝3位となった志村 祐一選手。木下 裕規選手(#4)や青木 優治選手(#3)らと激しい3番手争いを繰り広げ、レース後半に集団の先頭に立つと、終盤に後続を引き離していきました。

12S1オープンクラスの表彰台。写真中央が、今季2勝目を挙げた新井 誠選手(#41)。同左が、2位でシリーズタイトル獲得を決めた吉田 雄一選手(#1)。同右が、今季初表彰台となった志村 祐一選手(#9)です。

13S2クラスの決勝レースでは、大西 健太郎選手(#50)が好スタートを決め、岸田 尊陽選手(#2)や濱原 颯道選手(#47)が追う展開。しかし濱原選手はマシントラブルでリタイア、岸田選手は転倒で後退しました。

14S2クラスで2位に入賞した輿水 拓弥選手。2列目5番グリッドからレースに臨み、序盤は4台による3番手争いに加わると、この集団の先頭に立ち、岸田 尊陽選手(#2)の転倒により2位でゴールしました。

15S2クラスで3位となった金子 和之選手。レース序盤は、輿水 拓弥選手(#46)や濱原 颯道選手(#47)、中木 亮輔選手(#3)と激しいバトルを繰り広げ、終盤は輿水選手と最終ラップまで接近戦を演じました。

16S2クラスの表彰台。写真中央が、独走で優勝した大西 健太郎選手(#50)。同左が2位に入賞してシリーズタイトル獲得を決めた輿水 拓弥選手(#46)。同右が、3位入賞を果たした金子 和之選手(#12)です。

17各クラスのチャンピオンとマシンによる記念撮影。写真左から、S1オープンクラスの吉田 雄一選手、前大会ですでにシリーズタイトル獲得を決めていたS1プロクラスの佐合 潔選手、そしてS2クラスの輿水 拓弥選手です。

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