全日本モトクロス選手権 第8戦関東大会

掲載日:2013年10月18日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJレーシングリザルト

IA-1決勝ヒート1のスタートシーン。前大会で全日本最高峰クラス初優勝を挙げた星野 優位選手(#166)や、成田 亮選手(#1)が好スタートを切りましたが、熱田 孝高選手(#5)が1周目トップに!

IA-1では、成田亮選手が両ヒート制覇でタイトルに望み!
IA-2も、タイトルの行方は混戦のまま最終

全日本モトクロス選手権第8戦が、10月5日(土)~6日(日)に埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジで開催されました。荒川と入間川に挟まれた河川敷にあるこのコースは、アップダウンのほとんどない土地にレイアウトされています。今大会では、以前よりもハイスピードなレイアウトが採用され、ジャンプもさらに増えました。天候は、予選が行われた土曜日が雨。このためコースはマディコンディションとなり、雨が止んだ日曜日の決勝も、ほぼ全クラスがマディまたはそれに近い路面状況で行われました。

排気量450cc以下の4ストロークマシンが走る全日本トップクラスのIA-1では、30分+1周で競われる決勝の両ヒートで、ホンダファクトリーチームの成田 亮選手(#1)が勝利。これにより成田選手は、ランキング4番手は変わらずもトップと12ポイント差にまで接近して、最終戦を迎えることになりました。

排気量250cc以下の4ストロークマシンと125cc以下の2ストロークマシンがエントリーしたIA-2では、ヒート1でランキングトップの富田 俊樹選手(#40)、ヒート2でランキング3番手の山本 鯨選手(#1)が勝利。富田選手は、竹中 純矢選手(#39)と6ポイント、山本選手と19ポイント差のランキングトップで、最終戦に臨みます。

また、4ストローク150ccマシンと2ストローク85ccマシンが同じクラスとして混走するレディースクラス決勝では、カワサキ2ストロークマシンを駆る畑尾 樹璃選手(#3)が、全日本初優勝を挙げました。

 

今季最終戦は、10月19日(土)~20日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOで開催されます。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01IA-1の決勝ヒート1は、4周目にホンダファクトリーの成田 亮選手(#1)がトップ浮上。抜かれたスズキファクトリーの熱田 孝高選手(#5)は、成田選手をマークするもレース中盤に転倒し、後退しました。

02IA-1の決勝ヒート1で2位に入賞したスズキの小島 庸平選手(#4)。ヒート2は転倒により11位に終わりましたが、2番手の小方 誠選手(#5)と5ポイント差でランキングトップを守りました。

03IA-1決勝ヒート1で3位に入賞した、ホンダサテライトチームから参戦する星野 優位選手(#166)。地元大会で、前大会に続く優勝を狙いましたが、1周目6番手とやや出遅れ、トップに届きませんでした。

04IA-1決勝ヒート1の表彰台。中央がレース後半は一人旅を続けて勝利した成田 亮選手(#1)、写真左が最後まで僅差でポジションを守った2位の小島 庸平選手(#4)、同右が3位の星野 優位選手(#166)。

05IA-1決勝ヒート2では、オープニングラップからトップに立った成田 亮選手(#1)が再び優勝。ランキング4番手ながら、トップの小島 庸平選手(#1)まで12ポイントと、一気に差を詰めました。

06IA-1決勝ヒート2で2位に入賞した小方 誠選手(#6)。ヒート1は、1周目に転倒して大きく出遅れて10位。トップの小島 庸平選手(#4)と5ポイント差のランキング2番手で、最終戦を迎えます。

07IA-1決勝ヒート2で3位に入賞した、カワサキファクトリーチームの新井 宏彰選手(#331)。今季はシーズン開幕前に負傷し、完治せぬまま第3戦から復帰。今季初の表彰台圏内ゴールとなりました。

08IA-1の決勝ヒート1で6位、ヒート2で4位に入賞した、ヤマハファクトリーチームの平田 優選手(#3)。ランキングは3番手で、トップとの差はわずか11ポイント。最終戦での大逆転にかけます。

09IA-1決勝ヒート2の上位3名。写真中央が、前大会ヒート2から3ヒート連続で勝利した成田 亮選手(#1)。同左が、2位に入賞した小方 誠選手(#6)。同右が3位の新井 宏彰選手(#331)です。

10IA-2決勝ヒート1のスタートシーン。IAルーキーの能塚 智寛選手(#02)が好スタートを切り、序盤にトップを走りましたが、3周目に転倒して後退。富田 俊樹選手(#40)がトップに立ちました。

11IA-2の決勝で、ヒート1は最終ラップに竹中 純矢選手(#39)を抜いて2位、ヒート2は竹中選手との差を徐々に拡大して勝利した山本 鯨選手(#1)。トップと19ポイント差のランキング3番手です。

12IA-2の決勝ヒート1で、最終ラップまで続いた山本 鯨選手(#1)や竹中 純矢選手(#39)とのバトルを制して勝利、ヒート2は単独走行の3位となった富田 俊樹選手(#40)。ランキングトップを守りました。

13IA-2の決勝で、ヒート1は残り1周のところでトップを走りながらも3位、ヒート2では山本 鯨選手(#1)に逃げられて2位となった竹中 純矢選手(#39)。ランキングはトップと6ポイント差の2番手!

14IA-2クラスの表彰台は、ヒート1とヒート2で順位こそ異なるものの、ランキングの上位3名が占めました。写真中央が山本 鯨選手(#1)、同左が竹中 純矢選手(#39)、同右が富田 俊樹選手(#40)です。

15レディースクラスの決勝で、オープニングラップからトップに立ち、そのまま勝利した畑尾 樹璃選手(#3)。前大会から、最新型のカワサキ2ストロークマシンを駆り、好調な走りを続けています。

16マディを得意とするレディースクラスの安原 さや選手(#2)は、途中で2度の転倒があり、一時はトップの畑尾 樹璃選手(#3)に接近するも2位でフィニッシュ。ランキングはトップと僅差の3番手です。

17全日本初優勝を達成したレディースクラスの畑尾 樹璃選手(#3)。予選から鋭い走りを披露し、本人も「これで勝てなければ、一生勝てないと思って決勝に臨みました」と笑顔で語っていました。

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