全日本モトクロス選手権 第6戦東北大会

掲載日:2013年07月26日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJレーシングリザルト

IA-1決勝ヒート1は、スズキファクトリーチームの小島 庸平選手(#4)がホールショットを奪いました。小島選手は、そのまま快走してトップチェッカー。今季3度目の勝利を挙げました。

最高峰クラスのIA-1では小島庸平選手が両ヒートを制覇!
IA-2では小川孝平選手がIA初勝利をゲット!

全日本モトクロス選手権第6戦が、7月13日(土)~14日(日)に岩手県の藤沢スポーツランドで開催されました。県南部の一関市にあるこのコースは、山の斜面を利用したアップダウンのある土地にレイアウトされた、緑がきれいなハイスピードコース。路面は、コース整備のためにかつて運び入れられた上質なサンドを含んでいます。レースウィークは、前半から雨が降り続き、路面はマディコンディション。予選が行われた土曜日は、雨が小康状態となりましたが、夕方から日曜日早朝にかけて再び大量の雨が降り、決勝日は天候が回復したものの、マディ路面でのレースとなりました。最高気温は29度まで上昇。ライダーにとっては、タフなレースとなりました。

排気量450cc以下の4ストロークマシンが走る全日本トップクラスのIA-1では、30分+1周で競われる決勝を、スズキファクトリーチームの小島 庸平選手(#4)が両ヒート制覇。ヒート1ではチームメイトの熱田 孝高選手(#5)が2位、ヒート2ではヤマハファクトリーチームの平田 優選手(#3)が2位となりました。

排気量250cc以下の4ストロークマシンがエントリーするIA-2では、カワサキファクトリーチームから出場しているマディコンディションが得意なベテランの井上 眞一選手(#16)が、決勝ヒート1で勝利。またヒート2では、ホンダに乗る小川 孝平選手(#43)が、IA初優勝を達成しました。

また、4ストローク150ccマシンと2ストローク85ccマシンが同じクラスとして混走するレディースクラス決勝では、ホンダ4ストロークに乗る竹内 優菜選手(#4)が、独走で全日本初勝利を獲得しました。

次戦は、サマーブレイクを挟み、9月7日(土)~8日(日)に奈良県の名阪スポーツランドで開催されます。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01IA-1の決勝両ヒートを制した小島 庸平選手。第6戦終了時点で、2番手の小方 誠選手(#6)に19ポイント差をつけてシリーズランキングトップをキープ。初のチャンピオンを目指します。

02IA-1決勝ヒート1で2位となった、スズキファクトリーチームの熱田 孝高(よしたか)選手。チームメイトとのバトルとはならず、レース序盤から2番手での単独走行。なおヒート2は、転倒もあり8位。

03IA-1決勝ヒート1で3位となった、昨年度王者の成田 亮(あきら)選手。決勝ヒート2は、2周目に転倒して6位。シリーズランキングは、トップと40ポイント差の5番手と、厳しい状況が続いています。

04IA-1決勝ヒート1の表彰台。中央が勝利を喜ぶ小島 庸平選手(#4)。写真左が2位の熱田 孝高選手(#5)、同右が3位の成田 亮選手(#1)。小島選手は、国別対抗戦の代表選手にも選ばれました。

05IA-1決勝ヒート2で2位に入賞した平田 優選手。ヒート1は、最終ラップに抜かれて悔しい4位。ヒート2では、序盤にトップを走行し、小島庸平選手(#4)に抜かれてからもハイペースをキープしました。

06IA-1決勝ヒート2で3位に入賞した、カワサキファクトリーチームの三原 拓也選手。今季から、全日本最高峰クラスとなるIA-1にステップアップ。IA-1では今回初めて、表彰台圏内でゴールしました。

07IA-1決勝ヒート2の表彰台。中央が優勝した小島 庸平選手(#4)、写真左が2位の平田 優選手(#3)、同右が3位の三原 拓也選手(#822)。平田選手は現在、小島選手と23ポイント差のランキング3番手です。

08IA-2決勝ヒート1のスタートシーン。前大会の決勝ヒート1で鎖骨を折り、わずか3週間でレースに復帰してきた昨年度王者の山本 鯨(けい)選手(#1)らが好スタート。路面はまだ、かなりのマディ状態です。

09IA-2決勝ヒート2で勝利したのは、ベテランの井上 眞一選手。マディコンディションを得意とする井上選手は、後方から追い上げ、ラスト3周でトップの山本 鯨選手(#1)をパスして優勝しました。

10IA-2決勝ヒート1で2位となった山本 鯨選手。ケガからの復帰レースで、少しでも多くのポイントを得ることを目標としていましたが、ヒート2でも3位に入り、結果的には両ヒート総合でトップに!

11IA-2決勝ヒート1で3位入賞を果たした佐藤 亮選手。前大会で初めて全日本の表彰台に登壇。徐々にその才能を開花させています。ヒート2は、途中で転倒がありましたが、4位に入りました。

12IA-2決勝ヒート1の表彰台。中央が、2010年第9戦ヒート1以来となる全日本での勝利を収めた井上 眞一選手(#16)、写真左が2位の山本 鯨選手(#1)、同右が3位に入賞した佐藤 亮選手(#44)です。

13IA-2決勝ヒート2では、予選から好調な走りを披露しながら、決勝ヒート1は1周目にスタックした影響で12位に終わった小川 孝平選手が、レース後半に山本 鯨選手(#1)を抜いてトップチェッカーを受けました。

14IA-2決勝ヒート2で2位に入賞した富田 俊樹選手。9月末にドイツで行われる国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネイションズ」の代表に初選出。現在、ランキングトップをキープしています。

15IA-2決勝ヒート1の表彰台。中央がIA昇格3年目で全日本初優勝を決めた小川 孝平選手(#43)、写真左が2位の富田 俊樹選手(#40)、同右が3位の山本 鯨選手(#1)。ホンダ勢が表彰台を独占!

16レディースクラスの決勝で勝利した竹内 優菜選手。レース序盤、昨年度女王の邵(しょう)洋子選手(#1)とバトルを演じ、これを見事にパス。その後は、邵選手を大きく引き離して逃げ切りに成功!

17レディースクラスの表彰台。中央が全日本初優勝を達成した竹内 優菜選手(#4)、写真左が初の全日本表彰台登壇を果たした久保 まな選手(#13)、同右が勝負に敗れて3位に終わった邵 洋子選手(#1)。

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