全日本モトクロス選手権 第5戦北海道大会

掲載日:2013年06月28日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJレーシングリザルト

IA-1決勝ヒート1は、三原 拓也選手(#822)の好スタートで幕を開け、これを熱田 孝高選手(#5)がすぐにパス。2周目には、成田 亮(あきら)選手(#1)が三原選手を抜き、熱田選手に挑んでいきました。

最高峰クラスのIA-1ではスズキ勢が両ヒートを制覇!
IA-2ではルーキーの渡辺 祐介選手が両ヒートで勝利!

全日本モトクロス選手権第5戦が、6月15日(土)~16日(日)に北海道千歳市にある北海道オフロードパークで行われました。新千歳空港から非常に近く、アクセスしやすいこのコースは、北海道らしい広大な土地にレイアウトされています。路面は火山灰質のディープサンドで、走行によってサンド特有のギャップが大量に発生する、非常にタフなコースです。決勝が行われた日曜日の天候は曇り一時晴れ。最高気温は25度まで上昇しましたが、風は涼しく、絶好のモトクロス観戦日和となりました。

排気量450cc以下の4ストロークマシンが走る全日本トップクラスのIA-1では、30分+1周で競われる決勝のヒート1で小島 庸平選手(#4)、ヒート2で熱田 孝高選手(#5)と、スズキファクトリーチーム勢が両ヒートで勝利を収めました。

排気量250cc以下の4ストロークマシンがエントリーするIA-2では、国際A級ライセンスに今季から昇格したばかりで、前大会ヒート1で初勝利を挙げた渡辺 祐介選手(#03)が、先輩たちを圧倒する速さを披露。両ヒートで独走優勝を決めました。

また4ストローク150ccマシンと2ストローク85ccマシンが同じクラスとして混走するレディースクラス決勝では、昨年度女王でスズキ2ストロークを駆る邵 洋子選手(#1)が、ホンダ4ストロークに乗る竹内 優菜選手(#4)を抑えて勝利しました。

次戦は、7月13日(土)~14日(日)に岩手県の藤沢スポーツランドで開催されます。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01IA-1決勝ヒート1で勝利した小島 庸平選手。1周目に2度の転倒を喫して、13番手からの追い上げ。しかも、転倒時にリアブレーキペダルを破損した状態で、レース後半にトップに立ち、逃げ切りました。

02IA-1決勝ヒート1ではチームメイトに僅差で敗れた熱田 孝高選手。しかしヒート2では、レース後半にトップへと浮上し、再逆転を狙った小方 誠選手(#6)の追撃をかわして今季2勝目を挙げました。

03IA-1決勝ヒート1で、序盤からトップグループに加わり3位でフィニッシュした、ヤマハファクトリーの平田 優選手。3大会連続での勝利を狙いましたが、ヒート2は転倒で10位に終わりました。

04IA-1決勝ヒート1の表彰台。中央が優勝した小島 庸平選手(#4)、写真左が2位の熱田 孝高選手(#5)、同右が3位の平田 優選手(#3)。小島選手は、リアブレーキなしを猛アピールしていました。

05IA-1決勝ヒート2で2位に入賞した、ホンダファクトリーの小方 誠選手。今大会をポイントリーダーとして迎えましたが、小島 庸平選手(#4)と2ポイント差の暫定ランキング2番手となりました。

06IA-1昨年度王者の成田 亮選手は、シーズン中盤に入って不調続き。今大会では、ヒート1では序盤にトップ争いを続けながらも4位、そしてヒート2ではジャンプの着地で大転倒してリタイアに。

07IA-1決勝ヒート2の表彰台。中央が優勝した熱田 孝高選手(#5)、写真左が2位の小方 誠選手(#6)、同右が3位の田中 教世(たかせ)選手(#3)。熱田選手は、トップと16ポイント差のランキング3番手に浮上。

08IA-2決勝ヒート1のスタートシーン。ここから、渡辺 祐介選手(#03)や山本 鯨(けい)選手(#1)が抜け出るも、山本選手は1周目に転倒。レース終盤にも転倒して肩を負傷し、ヒート2は欠場しました。

09IA-2クラスの両ヒートで、圧倒的な速さを披露した渡辺 祐介選手(#03)。今年、国際A級クラスに昇格したばかりの17歳が、タフなコースで余裕の勝利。全日本モトクロスの新たな時代を予感させます。

10IA-2決勝ヒート1で2位に入賞した、ホンダファクトリーチームの田中 雅己選手(#113)。ヒート2は2度の転倒を喫して11位に終わりましたが、シーズン中盤に入って本来の速さを取り戻してきました。

11IA-2決勝ヒート1で、前を走っていた馬場 大貴選手(#50)がレース後半に転倒したことで3位となった富田 俊樹選手(#40)。「タナボタの3位なので、まるでうれしくないです」と、レース後も笑顔は少なめ。

12IA-2決勝ヒート1の表彰台。中央が2番手以下より約4秒も速いファステストラップも記録して勝利した渡辺 祐介選手(#03)、写真左が2位に入った田中 雅己選手(#113)、同右が3位の富田 俊樹選手(#40)。

13IA-2決勝ヒート2で2位に入り、IA初表彰台に登壇した佐藤 亮選手(#44)。「これまで、体力不足で順位を落とす事が多かったので、このレースはとにかく諦めずに走りました」と、笑顔を見せていました。

14IA-2決勝ヒート1では転倒を重ねて11位に終わるも、ヒート2では着実に走り切って3位入賞を果たした竹中 純矢選手(#39)。ランキングでは、トップの富田 俊樹選手(#40)と5ポイント差の2番手です。

15IA-2決勝ヒート1の表彰台。中央がヒート1に続いて勝利を収めた渡辺 祐介選手(#03)、写真左が2位の佐藤 亮選手(#44)、同右が3位の竹中 純矢選手(#39)。全員が20歳以下の若手選手です。

16レディースクラスの決勝でホールショットを奪ったのは邵(しょう) 洋子選手(#1)。その後、邵選手はレース前半に安原 さや選手(#2)、後半に竹内 優菜選手(#4)からのアタックを受けるも、逃げ切りに成功!

17レディースクラスの表彰台。中央が今季3勝目をマークした邵 洋子選手(#1)、写真左が2位の竹内 優菜選手(#4)、同右が安原 さや選手(#2)。邵選手が、タイトル争いで少し有利な立場になりました。

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