全日本モトクロス選手権 第3戦中国大会

掲載日:2013年05月24日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹
取材協力/MFJレーシングリザルト

IA-1決勝ヒート1のスタートシーン。小方 誠選手(#6)がホールショットを奪い、レース前半はトップを守りました。カワサキファクトリーの新井 宏彰選手(#331)は、今回がケガからの復帰レースです。

決勝は今季初のドライコンディション!
IA-1決勝ヒート2で、平田 優選手が最高峰クラス初優勝!

全日本モトクロス選手権第3戦が、5月11日(土)~12日(日)に広島県の世羅グリーンパーク弘楽園で行われました。今季の選手権は、開幕から2戦連続で決勝レースがマディコンディション。さらに今大会も、事前の天気予報では土日とも雨マーク。しかし、直前になって天候が好転し、予選が行われた土曜日が曇りのち晴れ、日曜日は気温が25度まで上昇する快晴となり、決勝は今季初のドライコンディションで開催されました。

排気量450cc以下の4ストロークマシンが走る全日本トップクラスのIA-1では、30分+1周で競われる決勝のヒート1では、ホンダファクトリーで昨年度王者の成田 亮選手(#1)が勝利。チームメイトの小方 誠選手(#6)が僅差の2位となり、ホンダがワン・ツー・フィニッシュを達成しました。またヒート2では、ヤマハファクトリーの平田 優選手(#3)が独走優勝。ヤマハに移籍して3大会6ヒート目、全日本最高峰クラス挑戦4年目で、IA-1初勝利を挙げました。

排気量250cc以下の4ストロークマシンがエントリーするIA-2では、今季からホンダに乗り替えた昨年度王者の山本 鯨選手(#1)と、成長著しいカワサキマシンの竹中 純矢選手(#39)が、両ヒートでトップ争いを展開。山本選手が両ヒートを制しました。

また4ストローク150ccマシンと2ストローク85ccマシンが同じクラスとして混走するレディースクラス決勝では、昨年度女王でスズキ2ストを駆る邵洋子選手(#1)が、今年からホンダ4ストマシンに乗り替えた竹内優菜選手(#4)の追撃をかわし、今季2勝目を挙げました。

次戦は、5月25日(土)~26日(日)に、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されます。

01IA-1決勝ヒート1のレース後半。昨年度王者の成田 亮(あきら)選手(#1)がトップに立ち、抜かれた小方 誠選手(#6)が猛追する、ホンダファクトリー同士のトップ争いが、レース終盤まで続きました。

02IA-1決勝ヒート1で、レース中盤から3番手をキープ。そのまま3位に入賞したスズキファクトリーの小島 庸平選手(#4)。ヒート2は、ラスト3周で田中 教世(たかせ)選手(#13)に抜かれて4位となりました。

03IA-1決勝ヒート1の表彰台。中央が、優勝した成田 亮選手(#1)、写真左が2位の小方 誠選手(#6)、右が3位の小島 庸平選手(#4)。中央のメカニックが抱えているのは、成田選手ジュニアです。

04IA-1決勝ヒート2では、深谷 広一選手(#8)が序盤にトップを走行。しかし平田 優選手(#3)がこれをパス。抜かれた深谷選手は、その後にフープスで転倒して、大きく順位を下げました。

05前大会でIA-1初優勝を挙げ、この大会でもヒート1で2位に入賞していた小方 誠選手は、決勝ヒート2でも好調をキープ。再び2位に入賞し、今大会の総合成績トップ、そしてランキングトップに!

06IA-1決勝ヒート1では、スタートで他車の転倒に巻き込まれ出遅れて4位。ヒート2では再び1周目14番手と出遅れながら、しっかり追い上げて3位に入賞した、ヤマハファクトリーの田中 教世選手。

07IA-1決勝ヒート2の表彰台。優勝した中央の平田 優選手(#3)は、ゴール直後は大泣きも、表彰台では終始笑顔。写真左の小方 誠選手(#6)は両ヒート2位で、成田 亮選手(#1)を抜きランキングトップに!

08今大会が行われた世羅グリーンパーク弘楽園には、マシンを大きく左に振りながら跳ぶ、ラムソンジャンプと名づけられたビッグ2連ジャンプがあります。写真は、IA-1ヒート2勝者の平田優選手。

09IA-2決勝ヒート1のスタート。ホールショットを奪ったのは、IAルーキーの能塚智寛選手(#02)。天気が良かった事もあり、会場には多くの観客が訪れ、迫力いっぱいのレースを楽しみました。

10IA-2決勝レースの両ヒートを制覇した山本 鯨(けい)選手。今季からホンダ系チームに移籍したため、今大会がホンダでは初となるピンピン。シリーズランキングトップに浮上しました。

11IA-2決勝ヒート2では、山本 鯨選手(#1)と竹中 純矢選手(#39)による、激しい優勝争いが繰り広げられました。最終的には、山本選手がこれを制し、竹中選手は両ヒート2位になりました。

12IA-2決勝ヒート1で、レース序盤に後続を大きく引き離す速さをみせ、IA昇格3大会5レース目にして初表彰台に登壇した能塚 智寛選手。ヒート2でも6位入賞。今後の活躍が楽しみな16歳です。

13IA-2決勝ヒート1の表彰台。中央が優勝した山本 鯨選手(#1)、写真左が後半に追い上げるも僅差で2位となった竹中 純矢選手(#39)、右が序盤にトップを快走した能塚 智寛選手(#02)。

14IA-2決勝ヒート2の表彰台。は、ヒート1と同じく、中央の山本 鯨選手(#1)が優勝、写真左の竹中 純矢選手(#39)が2位。3位となった写真右の田中 雅己選手(#113)は、今季初表彰台!

15レディースクラスは、昨年度女王の邵(しょう)洋子選手(#1)と、スタートダッシュに定評のある高橋 絵莉子選手(#10)の好スタートで幕を開けました。その後、邵選手がリードを拡大していきました。

16レディースクラスで優勝した邵 洋子選手。レース後半、竹内 優菜選手(#4)の追撃を許し、ラストラップにはテール・トゥ・ノーズとなりましたが、しっかりポジションを守って今季2勝目を挙げました。

17レディースクラスの表彰台。優勝した中央の邵洋子選手(#1)を、2位となった写真左の竹内 優菜選手(#4)と、粘りの走りで3位に入賞した写真右の安原さや選手(#2)が、祝福しました。

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