掲載日:2013年05月07日 フォトTOPICS
取材・写真・文/田宮 徹 取材協力/MFJ レーシングリザルト
IA-1の決勝は、両ヒートともスズキファクトリーライダーである熱田孝高選手(#5)の好スタートで幕を開けました。熱田選手は今季、4度目の年間タイトル獲得を狙います。
全日本モトクロス選手権の今季第2戦は、2013年4月20日(土)~21日(日)に埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジで行われました。各クラスの予選が行われた土曜日の午後から、翌日の決勝日正午にかけて、まとまった量の雨が降り、大会は開幕戦に続いてマディコンディションとなりました。また、気温は両日とも11度ほどまでしか上がらず、この時期としては異常とも言えるほどの寒さに。それでも、2日間で7,500名のファンが会場を訪れ、日本最高峰の走りを観戦しました。なおこの関東大会は今季、10月にも開催が予定されています。
排気量450cc以下の4ストロークマシンが走る全日本トップクラスのIA-1では、30分+1周で競われるふたつの決勝ヒートで、ホンダファクトリーの小方誠選手(#6)とスズキファクトリーの熱田孝高選手(#5)が活躍。ヒート1では、小方選手が競り勝って全日本最高峰クラスでの自身初優勝を達成。ヒート2では、熱田選手が独走して今季初優勝を挙げました。
排気量250cc以下の4ストロークマシンがエントリーするIA-2では、ヒート1を今季からホンダに乗り替えた昨年度王者の山本鯨選手(#1)、ヒート2を開幕戦ヒート1でも勝利しているホンダサテライトチームの富田俊樹選手(#40)が制し、山本選手が総合成績トップとなりました。
また、4ストローク150ccマシンと2ストローク85ccマシンが同じクラスとして混走するレディースクラス決勝では、開幕戦勝者の邵洋子選手(#1)が1周目にスタックして順位争いから完全脱落。マディを得意とする安原さや選手(#2)が優勝しました。
次戦は、2013年5月11日(土)~12日(日)に、広島県のグリーンパーク弘楽園で開催されます。
01地元ライダーでもあるホンダファクトリーチームの小方誠選手(#6)は、今年が国際A級クラス13年目。念願の最高峰クラス優勝に向け、決勝ヒート1で鋭い走りをみせました。
02IA-1決勝ヒート1。熱田孝高選手(#5)と小方誠選手(#6)のバトルは、レース序盤から続きました。中盤までは熱田選手が優勢でしたが、終盤に小方選手が逆転に成功!
03IA-1決勝ヒート1で、残り2周で成田亮(あきら)選手(#1)が後退した事により、3位表彰台に上がったスズキファクトリーの小島庸平選手(#4)。ヒート2は、最後尾から追い上げて6位。
04今季からコンビを組んだ中村篤史メカニックと初優勝の喜びを共有した、IA-1決勝ヒート1勝者の小方誠選手(#6)。「開幕前から、テストでもずっと中村メカが助けてくれた」と小方選手。
05IA-1決勝ヒート1の表彰台。中央が、初優勝の喜びをファンの多い「まこちんスマイル」で表した小方誠選手(#6)。左が2位の熱田孝高選手(#5)。右が3位の小島庸平選手(#4)。
06スタートと追い上げに失敗し、予選14番手と珍しく低迷したIA-1昨年度王者の成田亮選手(#1)。スタート位置の悪さが響き、さらに他車との接触もあり、決勝ヒート1は6位。
07IA-1決勝ヒート2では、写真中央の熱田孝高選手(#5)が逃げ切り、左の小方誠選手(#6)が2位。成田亮選手(#1)は、リズムに乗れない展開となり3位で表彰台に上がった。
08IA-2決勝ヒート1のスタートシーン。1コーナーまでの間に、後続のライダーは泥にまみれています。このようなコンディションでは、いつも以上にスタートダッシュが重要となります。
09昨年までのスズキファクトリーチームから、今季はホンダ系サテライトチームに移籍したIA-2の山本鯨(けい)選手(#1)。地元大会の決勝ヒート1で、ホンダでの初勝利を挙げました
10マディコンディションを得意とする井上眞一選手(#16)は、年齢制限に関するレギュレーションの一部変更により、今季はIA-2へと戻ってきました。両ヒートで3位に入賞!
11IA-2決勝ヒート1の表彰台。中央が優勝の山本鯨選手(#1)、写真左が2位でゴールした竹中純矢選手(#39)、右が井上眞一選手(#16)。竹中選手は一時、山本選手のすぐ背後に迫りました。
12「チームの地元大会なので応援してくれるひとが多く、パワーをもらいました」と、IA-2決勝ヒート2で勝利した富田俊樹選手。ドライ路面の予選でも好調で、トップ通過しました。
13IA-2決勝ヒート2の表彰台。中央が優勝した富田俊樹選手(#40)、写真左が2位入賞で総合成績トップとなった山本鯨選手(#1)、右が両ヒートを3位でまとめた井上眞一選手(#16)。
14レディースクラスの決勝レースでは、安原さや選手(#2)と畑尾樹璃選手(#3)のバトルが、最終ラップまで続きました。畑尾選手がトップ走行中に転倒し、安原選手が勝利!
15レディースクラスの表彰台。中央が優勝した安原さや選手(#2)、写真左が2011年最終戦以来となる全日本復帰を果たした2位の川村真理子選手(#63)、右が3位の畑尾樹璃選手(#3)。
162008年まで全日本選手権で活躍した、元ヤマハファクトリーライダーの出原忍選手が、ライセンスを国際B級へと降格させてIBクラスにスポット参戦。IB-2、IB-オープンともに2位に入りました。
172008年6月のテスト中に、不慮の事故により大ケガを負い、現在も胸から下が麻痺した状態が続く戸田蔵人(くらうど)選手が、専用に改造したマシンを駆りデモラン。アクセル全開でした!
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