掲載日:2011年06月22日 フォトTOPICS
文/バイクブロス・マガジンズ編集部 写真/バイクブロス 取材協力/MFJ関東、JEC PROMOTIONS
早朝、会場に到着するとパドックに立て看板を見つけた。JECとJNCCのWエントリーしたライダーの準備や、気持ちというのも気になるところだ。
3月11日の震災の影響で、中止や延期が続いていたJECがついに開幕した。今回はJNCCとのジョイント開催となり、通常のレース後に行われるファイナルクロスの一斉スタートのルールではなく、2台ずつの同時スタートで競う「デュアルレーンテスト」方式が取り入れられた。通常開催との違いもあってか、1周の距離も短めで、テスト区間は1箇所のみとなっている。
翌日のJNCCに先立ち、6月11日の土曜日に行われたJECは、午後まで残った雨でコースコンディションはマディでタフなレースとなった。リエゾン区間でも滑りやすい斜面を登ると頂上には長いガレ場が広がるヒルクライムなど体力を消耗するルートが続く中、安定した速さを見せた鈴木健二選手が2位の内山裕太郎選手に2分以上の差をつけてトップでプレフィニッシュ。
続いて、オンタイムでプレフィニッシュしたライダーが進出する「デュアルレーンテスト」が行われた。
観戦しやすい場所に設置された2レーンのセパレートコースを2台が同時にスタートして2周する。コースは途中のブリッジで立体交差で、コースが入れ替わる形となっている。見渡すことができるコースで行われる、2台のマッチアップ形式のスプリントレースは、勝敗が分かりやすいことや、ショーアップされた雰囲気も手伝い、声援や歓声が沸き起こっていた。
最終組は鈴木選手と内山選手のレース。1周目のブリッジ手前で鈴木選手が転倒したが、素早い復帰から猛追。内山選手がタイトコーナーでエンジンをストールさせている間に、ゴール直前で逆転してフィニッシュ。今日一番の歓声の中で鈴木健二選手が優勝を決めた。
デュアルレーンテストが行われた時間は、コース近くでニューモデル試乗会も開催されていたため、多くの人が集まり観戦していた。今までJECに出たことが無かったライダーにもアピールできたのではないだろうか。
次回開催予定は「R2/3 YUBARI 2DAYS ENDURO」。北海道・夕張市で2011年7月16日(土)・17日(日)の2DAYSとなっている。
01JECでは車検を終えたマシンはパルクフェルメという保管場所に置かれ、これ以降はスタート前までバイクを触ることはできない。
02ブリーフィングでは競技やコースについての説明など通常の内容のほか、1分間の黙祷が行われた。
03スタートが近づき、最初のライダーがパルクフェルメからマシンを出し始める。
04ライダーがスタートラインに付き、レースクイーンの二人が並ぶと、一斉にシャッター音が聞こえた。
05レーススタート。この頃には、止まないまでも小降りにはなってきていた。
06滑りやすい路面状況や、体力を消耗する長いガレ場で、時間内にチェックポイントに到着するためには、リエゾン区間ものんびりはしていられない状況だ。
07スペシャルテストは全開でタイムアタック。今回のテストは1箇所のみなので、ここでのミスは順位に大きく響く。
08ウッズは、グリップしにくい路面に加え、顔を出した木の根、所々にある石や切り株などで見た目以上にハードになっていた。
09オンタイム制は基本的にテスト区間のタイムを競うため、前走車を抜くことと順位は直結しない。チェックポイントでは早着もペナルティとなるため調整することもある。
10今回はコースに公道を使っての移動は無いが、途中にある公道を横断する箇所があった。レース車でナンバーが付いていないため、降りて押すこととなり、疲れた体には地味にきつい。
11テスト区間では無いということもあるが、疲れていてもカメラを向けると目線をくれたり、手を上げてくれるライダーも多い。
12チェックポイントではトランスポンダーでタイムを計測。オンタイム制では制限時間に合わせてここを通過しないとペナルティとなる。
13チェックポイント通過ごとにチェックシートにタイムを記入してもらう。これにより次のチェックポイントの通過時間を把握できる。
14ピット時は車両を整備することができるが、エアツールの使用不可など制限事項がある。ピットクルーの作業範囲も制限されており、基本的にはライダーが整備を行う。
15規定の周回が終わるとプレフィニッシュ。規定時間に合わせてフィニッシュしなくてはならない。
16プレフィニッシュ後は回収したチェックシートの集計が行われ、プレフィニッシュ時の順位と完走者が確認される。完走者は、この後のデュアルレーンテストに進むことができる。
17デュアルレーンテストのスタートを待つコース前に、レースクイーンのお二人とTRGが送り込んだ謎のウサギが出現してプチ撮影会に。
18デュアルレーンテストではコースの途中にあるブリッジでコースが立体交差になっており、コースが入れ替わる。このため、2周すると同じコース条件で競うことができる。
192台ずつ同時にスタートするスプリントレースは分かりやすく、ショウアップされた雰囲気で盛り上がっていた。
20コース下には協賛各店んのパーツや用品ブース、震災の支援活動、ケータリングサービスなどが並ぶ。会場限定のサービスなどもあり大勢の観戦者やライダーで賑わった。
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