掲載日:2010年11月24日 フォトTOPICS
取材・文/バイクブロス×ケニー佐川 撮影/ バイクブロス×マガジンズ編集部 取材協力/カワサキモータースジャパン
1眼2灯タイプのヘッドライトはマルチリフレクタータイプを採用。ロービーム、ハイビームとも常時2灯が点く。エッジを効かせたシャープなデザインワークだ。
KLX250は実に息の長いモデルである。そのルーツはエンデューロレーサーのKLX250Rをベースとしたデュアルパーパスモデルとして93年にデビューしたKLX250SRにまで遡る。CRMやDT、RMXなどの2ストモトクロッサーレプリカが全盛だった当時、「闘う4スト」のキャッチフレーズで2スト勢と互角に勝負できるポテンシャルを引っ下げて登場したスパルタンなモデルだった。時代は変わり、オフロードモデルも一般ライダーがより馴染みやすいマイルド路線が求められるようになると、KLXもセルスターターとバッテリーを装備して日常での使い勝手を向上。その後もマイナーチェンジを繰り返しながら、現行モデルとなった2008年型からはついにFI化されて、始動性の向上とクリーン排気によって環境性能も高められている。スタイリングもエッジが効いた現代的なデザインに一新され、各部パーツのグレード感もアップしているのが特徴だ。過激なオフロードレーサーから、懐の広いマルチパーパスモデルへと進化したKLX250とはいったいどんな走りを見せてくれるのか。2011年モデルの試乗を通して今一度検証してみたい。
今週公開の試乗インプレッションに先立ち、今回はKLX250のディティールをフォトトピックスでお届けしよう。
01890mmのシート高は近年のオフロードモデルの中でもやや高め。シート後方は車載工具や車検証などを収めるツールケースになっている。
02テールライトの造形もフロントと統一感を出したシャープな仕上がり。オフロードタイプのリヤフェンダーは脱着しやすい2ピース構造となっている。
03250cc水冷4ストロークDOHC単気筒エンジンはFI化によりスムーズで扱いやすいパワーを実現。ギヤ駆動のエンジンバランサーにより高回転までストレスなく吹け上がる。
04モトクロッサーKXと同タイプの軽量コンパクトな大容量デュアルラジエターを装備。薄型プリントモーター駆動の冷却ファンとともに優れた冷却効果を実現。
05フロントは十分な制動力を持つφ250mmペタルディスク&片押し2ピストン1キャリパー。16段階の圧側減衰力調整ができるφ43mmのカートリッジ式倒立フォークを採用。
06リヤはコントロール性を重視したφ240mmペタルディスク&片押し1ピストンキャリパー。軽量で高剛性なD断面アルミスイングアームを採用し、バネ下重量を軽減。
07リヤショックは優れた路面追従性と衝撃吸収能力を持つユニトラック式。別体式リザーバタンク付きモノショックはプリロード、圧側、伸び側が調整できるフルアジャスタブルタイプ。
08レーサーKXタイプのチェーンアジャスターを採用。チェーン調整をより精密に行うことで、駆動系でのパワーロスを最小限に抑える。
09ステップバーはゴムなどの緩衝材が付かないギザギザのオフロードタイプ。ペダル先端のペグもオフロード走行を想定した可倒式を採用。
10タイヤはダンロップのD605をOEM採用。見た目はオフロード寄りだが、オンとオフの両方で高い耐摩耗性と素直なハンドリングを実現する。
11大きく見やすい液晶タイプのディスプレイにはデジタル表示の速度計、バーグラフ式回転計、オドメーター、ツイントリップ、時計などを配置。
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