掲載日:2017年05月09日 オフロードアイテムレビュー
写真/楠堂亜希 レビュワー/栗原守睦
スーパースポーツからスクーターまで幅広くラインナップしているビームスから今回はセロー向けの新型マフラーとフロントパイプをレビューしよう。
フロントパイプはチタン製とあってとにかく軽い。重量はノーマル1.1kgに対し0.65kgしかない。マフラーもノーマルの4.8kgに対して2.9kg。フロントパイプとマフラーの合計はノーマル5.9kg、ビームスは3.55kgと約2.3kgの軽量化ができる。
製品精度も高く取付作業は10分もかからなかった。エンジンを掛けてみると、排気音量はノーマルより気持ち大きいぐらい。これなら深夜の住宅街でも安心だ。音質は若干太くなり、歯切れのいいサウンドを奏でる。これなら長時間乗っても耳が疲れることもないだろう。ギアをつなぎ走り出すと、低中速のトルクがノーマルよりも増していて、アクセルオンでタイヤは力強く路面を蹴り飛ばす。フロントアップもより簡単にできる。マフラーの軽量化による切り返しの軽さと、トルクアップにより、セローがよりコンパクトになったような感覚だ。これはおもしろい!
大阪府に本社を置くマフラーメーカーBEAMS。ブランドの設立は2000年ながら、それまでは各社のOEM生産を受け持っていた経歴を持つ。開発から製造まで社内で行ない、製品精度の高さも定評がある。今回レビューするのは、ノーマルエキゾーストパイプに装着できるスリップオンのパワートレックマフラーと、サブチャンバー付きフロントパイプのセットだ。SEROW250のFI仕様に取り付け、実際に走行チェックを行なった。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
フロントエキゾーストパイプにはサブチャンバーが設けられる。このチャンバーが排気脈動を捉え、低中速域でのトルクアップを生む。チタンパイプの青い焼き色も美しく、所有欲を満たしてくれる。
サイレンサーの排気口はノーマルのサイレンサーに近い形状。JMCAに対応し音量はノーマルの80.0dbに近い84.0dbを達成している。
フロントチタンパイプとパワートレックマフラーには、ノーマルのヒートガードを流用装着することができる。フロントパイプ&マフラーのヒートガード取り付け穴とヒートガードのボルト部分の位置は寸分も狂わず、製品精度の高さを実感。
フロントパイプとマフラーともに取り付けでの加工は一切必要なし。ノーマルマフラーと同じ要領で簡単に作業できた。なお、フロントパイプとエキゾーストマニホールド部分のガスケットと、フロントパイプとマフラーを接続するジョイントガスケットは排気漏れを防ぐため新品を使用すること。
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