オフロードセッティングが施されたCRF250L用軽量リヤショック

掲載日:2014年02月18日 オフロードアイテムレビュー    

サスペンションのスペシャルショップ・テクニクスは、エンデューロレーサー、モトクロッサーからトレールバイクのサスペンションと幅広く対応している。そのテクニクスがCRF250L用パフォーマンスショックを開発。これは、「高荷重時(ハイスピード時)の底突きを解消してほしい」というユーザーの声に応えたもので、無段階プリロードアジャスターと20段以上のダンピングアジャスターを装備した幅広い調整機能も特徴となっている。

 

写真/長谷川 徹/ レビュワー/東福寺 保雄

 

 

[ レビュー ]

ノーマルリヤショックの減衰力はフラットな特性になっていて、初期の動きはいいが、ハイスピードになるほど動きすぎる傾向がある。路面からの入力が大きくなると跳ね返りが多くなりビギナーでも底突きを感じるという。そこでバネレートを10㎏/㎜に変更し、ストローク後半で減衰力が立ち上がる特性にセッティング。CRF250L専用に開発しているので、装着も完全ボルトオンになっている。

 

テストは東福寺 保雄氏に依頼した。河川敷コースをハイスピード走行すると、「大入力時に動きすぎる感じがしました」とのコメント。東福寺氏のCRFは無限サイレンサーに交換されていて、ノーマルより軽くなっている。そこで再びサグ調整し、プリロードを変更すると、「低中速域はしっとりした動きで、高速域でこらえてくれるようになりました。アクセルを開けた時の沈み込みが少なくなり、路面追従性もいい。無駄な動きが減って、マシンコントロールしやすいですね」と高評価を得た。幅広い調整機能が、パフォーマンスショックの性能を実証したといえる。

 

 

[ アイテム詳細 ]

[ 1 ]軽量なアルミボディには無段階プリロードアジャスターを設置。バネをねじ込むとプリロードがかかる。アルミボディにはガス室とオイル室を分離させた内蔵型リザーバータンクも装備されている。

 

[ 2 ]リヤショック下部にはダンピングアジャスターが装備され、伸び側の減衰力を20段以上で調整できる。

 

[ 3 ]ノーマルとセット長が変わらないので、ボルトオンで装着ができる。ストローク量も変わらず、減衰力の立ち上がる特性を変更している。プロトタイプではノーマルをベースに改造もしたが、性能とコストのバランスを考慮するとオリジナル製作に行き着いたという。テクニクスのサスペンションチューニングは送付での依頼が多数を占めているが、店頭での交換にも応じてくれる。交換工賃はかかるが(CRF250Lリヤショックの場合3,000円~4,000円程度)、サグ出しやセッティングアドバイスを受けることができる。このパフォーマンスショックにはバネレートを12kg/mmとしたモタード用もラインナップ(価格4万8,000円)。CRF250Lでモタード走行も楽しみたい人向けのアイテムだ。

 

[ ポイント ]

確かな性能と質感の良さでコストパフォーマンス良好

 

 

[ 製品情報 ]

メーカー/TGR

販売元/テクニクス

価格/4万8,000円

製品名/Performance shock for CRF250L

重量/2,650g(編集部実測値)

素材/アルミ

 

 

[ お問い合わせ ]

テクニクス

TEL/048-733-9055

 

 

[ 記事提供 ]

ガルル編集部

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