プリロード調整とリバウンドアジャスター機能を持つCRF250L用リヤサスが登場

掲載日:2013年11月14日 オフロードアイテムレビュー    

ジャンプ着地で転倒して重症を負い、12か月に及ぶリハビリ中にサスペンションの研究・改良に努めたことが、WPサスペンション設立のきっかけだったという。レース復帰後に結果を残したことで、現在ではKTMやBMWの純正パーツとしても採用されている。そのWPサスペンションから、CRF250L用リヤショックが登場。リバウンドアジャスター機能を装備しつつ、各部の精度を大幅に向上しているのが特徴になっている。

 

写真/長谷川 徹 レビュワー/東福寺 保雄

 

 

[ レビュー ]

厳しくコスト管理されているCRF25Lは、リヤショックの調整機能がプリロードのみとなっている。このWPサスペンション製には16段階のリバウンドアジャスターが装備され、±5mmでハイト調整も可能となっている。ボディ自体もCNCマシンドアルミとして、高い精度と剛性を両立している。CRF250Lに装着後、舗装路から河川敷ダート、モトクロスコースまでを東福寺保雄氏に走行してもらった。

 

「舗装路ではノーマルとの違いは体感できませんでしたが、ダートでは乗り味が大きく変わりますね。とくに細かいギャップが続くような路面では、マシン挙動がまろやかになります。ノーマルは減衰しきれず、パタパタした乗り心地になるのですが、それが一切なくなります。
スピード域が上がるほど路面からの衝撃がしっとりするので、林道でも安心してペースアップできます。コース走行する機会が多い人だけでなく、林道などのダートを積極的に楽しみたいという人にもおすすめしたいですね」

 

 

[ アイテム詳細 ]

[ 1 ]上がWPサスペンション、下がノーマル。どちらもCRF250L用なのでサス全長は変わらない。しかし、東福寺氏は「WPサスペンションのほうが、少しリヤ上がりな感じがしました。でも、テスト走行を終えてみると、そんな感じもなくなっていました。もう少し走りこんでアタリがついてきたら、もっとまろやかな作動性になりそうですね」と、作動性のよさを高く評価してくれた。

 

[ 2 ]取り付け作業は信頼のあるプロショップが推奨されている。今回はサスに深い造詣を持つバロックワークス(TEL.049-242-8403)に作業をお願いした。

 

[ 3 ]1mmピッチでプリロード調整可能。正確なサグ出しが行えるので、リヤサスの性能をフルに引き出せるようになる。

 

[ 5 ]赤いダイヤルがリバウンドアジャスター。16段階に調整可能。リヤショックオイルはWGPやパリダカでテストされ、温度変化が非常に少なくなっている。長時間でも熱ダレしにくいのも大きな特徴になっている。

 

[ ポイント ]

ダート走行の質を大きく向上。所有感のある作り込み

 

 

[ 製品情報 ]

メーカー/WP SUSPENSION

販売元/マルカワレーシング

製品名/4014EMU shock ホンダCRF250L用

重量/2,450g(編集部実測値)

スプリングレート/10.0kg(STD)

価格/9万3,450円

 

 

[ お問い合わせ ]

マルカワレーシング

TEL/0894-22-0830

 

 

[ 記事提供 ]

ガルル編集部

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