ソアのハイエンドヘルメットが通気冷却効率を大幅に向上する新たなコンセプトで開発

掲載日:2013年09月03日 オフロードアイテムレビュー    

ソアのヘルメットは軽さと通気性にこだわっているのが特徴だが、その通気性(ベンチレーション)をさらに推し進め、エアレーションという概念を開発した。これは通気冷却効率をさらに向上させ、走行風を積極的に流入排出させることで頭部の体温上昇を抑えるというもの。体温上昇を抑えることで運動パフォーマンスの低下が抑制され、集中力を維持しやすくなるという。さらに1,280gという軽さも実現し、ライダーの疲労度を大幅に軽減している。

 

写真/酒井 一郎 レビュワー/小川 浩康

 

 

[ レビュー ]

3年連続でスーパークロスチャンピオンを獲得したライアン・ビロポート選手が開発に携わり、レースに必要な性能を追求。ベンチレーション性に定評があったソアのヘルメットだが、より積極的に頭部を冷却することを目的に開発は進められたという。

 

一つ一つ手作業で成型されたファイバーグラス帽体は、各ブランドのハイエンドモデル中最軽量の1,280gということもあり、被り心地も明らかに軽い。レビュワーは普段アライVクロス3を使用しているが、それと比較しても内装のフィット感は適度で、ダート走行中もブレなかった。またノーズガードが張り出し気味で口元に余裕があり、息苦しさを感じることもなかった。

 

エアレーションは30km/hくらいから頭部に走行風が感じられ、40km/hでは走行風の流れがハッキリと体感できた。そうした際に静粛性も保たれていて、音で疲れるといった感じがないのも好印象だった。現時点ではレース専用モデルのみのラインナップだが、秋頃にはSG規格モデルも登場する予定だという。

 

 

[ アイテム詳細 ]

[ 1 ]開口部を広めにとっているので、大柄なゴーグルとも良好なフィッティング性能を確保している。開口部上とノーズガード、チンガードにエアインテークを設置している。

 

[ 2 ]長めにとったチンガードはさらに強度が高められていて、口元で息苦しさを感じない余裕もある。後頭部にリブ(段差)を設けることで、ゴーグルストラップの位置が決めやすい。後部下にあるサイドベントは、ヘルメット内に効率よく空気を導入する。

 

[ 3 ]ヘルメット内部の熱気をすばやく排出するリヤダクトは新設計形状。

 

[ 4 ]ノーズガードには防塵フィルターを装着。空気の流入を妨げず、土ぼこりをシャットアウト。埃っぽいコンディションも快適にライディングできる。

 

[ 5 ]取り外し可能な内装システム。湿気に強く、抗菌効果のあるシルバークール素材を採用している。かつての海外ブランド製ヘルメットのように、頭の一部が内装と干渉したり、締め付けられて頭痛が起こるようなこともなかった。

 

[ ポイント ]

軽さと涼しさが疲労度を軽減し、走りに集中できる

 

 

[ 製品情報 ]

メーカー/thor

販売元/ウエストウッド

製品名/VERGE ヘルメット

重量/1,280g(Mサイズ)

サイズ/XS、S、M、L、XL

カラー/ソリッドホワイト、マットブラック、ボックスドレッド、ボックスドブラック、ツイストブルー、ツイストブラック

素材/ファイバーグラス帽体

価格/3万9,690円

 

 

[ お問い合わせ ]

ウエストウッド

TEL/0297-62-7756

 

 

[ 記事提供 ]

ガルル編集部

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