公道走行対応のFIM規格エンデューロタイヤのデリが新型へと進化して登場

掲載日:2013年07月23日 オフロードアイテムレビュー    

生産拠点をインドネシアに置きつつ、フランスと日本で最新鋭エンデューロマシンに装着し、開発テストを行っているエンデューロタイヤメーカーのデリ。そのFIM規格エンデューロタイヤの新型がリリースされた。操縦安定性とハンドリングを改善し、トラクション性を向上させつつ耐久性も高めているのが特徴だという。フロントは90/90-21の1サイズ、リヤは120/90-18と140/80-18の2サイズで、うえさか貿易、tm販売店で購入できる。

 

写真/酒井 一郎 レビュワー/石井 正美

 

 

[ レビュー ]

テストライダーは石井 正美氏。ハスクバーナTE250Rに装着し、硬くしまった土、マディ、サンド、玉石、ウッズといった様々な路面のある河川敷ダートを走行してもらった。

 

「最初は空気圧をフロント0.7、リヤ0.6にしていたのだけど、フロントが硬い感じがしたんだ。それでフロントを0.65に落としたら、クッション性がすごくよくなった。フロントのブロックは高めで剛性もあるから、これくらいの空気圧がいいかもね。
濡れた玉石路面ではフロントがすべることがあったけれど、サンドやマディといったソフト路面のグリップは抜群。リヤもソフト路面でのグリップがいいけれど、パワーが食われる感じはなく、トラクション状態をつかみやすいのがいい。このタイヤの剛性とグリップ力をフルに使いきるには、2ストや450といったパワーのあるバイクに装着するといいだろうね。それくらい余裕のある作りになっていると思ったよ。120前後セットで1万6,500円(140は1万7,200円)という価格も魅力を高めてくれるね」

 

 

[ アイテム詳細 ]

[ 1 ]フロントのブロックパターン。公道走行も考慮したFIM規格では、ブロックハイト(高さ)は前後とも13mmに規定されている。「ブロックが高い印象で、剛性もある。濡れた玉石では安定感のなさを感じたけれど、クッション性は悪くない。こうした特性はフロント荷重のバイクほど影響を受けるから、パワーを生かして走れる2ストや450クラスにおすすめしたいというわけなんだ」と石井氏はコメントした。

 

[ 2 ]リヤのブロックパターン。フロントと比較すると若干大人しい印象。「ソフト路面でのグリップ力がいいけれど、ハンドルが取られそうな硬い路面でも食いつくのがいいね」と石井氏は高評価を下した。

 

[ 3 ]サイドウォールに刻印されたFIMが規格クリアの証。

 

[ 4 ]写真のようなソフト路面で抜群のグリップ力を発揮する。FIMタイヤ規定のあるレースでは大いに使える1本だ。ちなみにタイヤチューブもデリ強化タイプを使用。「ウルトラヘビー並みの強度があるけど、重さはヘビーチューブ程度に収まってる」とのこと。

 

[ ポイント ]

FIMタイヤとして抜群のコストパフォーマンス

 

 

[ 製品情報 ]

メーカー/DELI

販売元/うえさか貿易

製品名/レーシング・FIM エンデューロ

重量/3,850g(90/90-21)、5,450g(120/90-18)編集部実測値

サイズ/90/90-21、120/90-18、140/80-18

価格/90/90-21 7,220円、120/90-18 9,750円、140/80-18 1万530円

 

 

[ お問い合わせ ]

うえさか貿易

TEL/0123-72-617

 

 

[ 記事提供 ]

ガルル編集部

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