FIM規格に適合し公道走行可能なダンロップのエンデューロタイヤ

掲載日:2012年12月18日 オフロードアイテムレビュー    

ダンロップのエンデューロタイヤに、FIM規格に適合したD909が登場。これまでラインナップされていたD908より、さらに低いスピード域でのグリップ力を重視。そして、マディ路面向けとしてラインナップされたD907より、幅広い路面に対応できるのが特徴になっている。250~650ccクラスのエンデューロレーサーへの装着をメインとしているので、リヤは2サイズを設定。エンデューロ・モトクロスで培ったノウハウがフィードバックされたタイヤなのだ。

 


写真/酒井一郎 レビュワー/石井正美、小川浩康

 

 

[ レビュー ]

テストライドはレジェンド石井正美氏。ハスクバーナTE250に装着し、マディ、ウッズ、ガレ場、サンドとさまざまな路面のあるダートコースを走破してもらった。空気圧は前後0.65に設定した。
「コンパウンドが硬質な感じで、とくにフロントのビードは硬かった。乗る前は、硬い乗り味なのかなと思っていたんだ。
実際にいろいろな路面を走ってみると硬さは感じず、とくにフロントは接地感があってクッション性も良く、すごくいいハンドリングを提供してくれた。リヤもクッション性が良く、硬い路面もしっかりグリップしてくれた。前後輪の感触が同じで、クセのない乗り味になっているのが特徴だね。タイヤ外径が小さめなせいか旋回性が良く加速性もいいから、4スト250ccクラスにも使いやすい。どこか1点に特化した特徴はないけれど、逆に苦手な路面もなく、エンデューロタイヤらしいオールラウンドに使える仕上がりになっている。JNCCならどこでも使えるタイヤになっているよ」

 

 

[ アイテム詳細 ]

①フロント用D909F。「ダンロップのモトクロスタイヤmx31F(マッド~ソフト路用)とmx51F(ソフト~ミディアム路用)を組み合わせたようなパターンだね。今までフロントはmx51Fを使っていたけど、来シーズンはこれにしようかと思っている。クッション性の良さが、フロントサスを1ランク上のレベルに上げてくれたような乗り味にしてくれるんだ」と石井氏は絶賛した。「表示サイズよりタイヤ外径が小さめで、それが旋回性の良さになっている。接地感とグリップ感の両立がいいね」。

 

②リヤ用D909。「オフロード寄りトレールタイヤといったブロックパターンに見えたけど、実際のグリップ力はかなりいい。どんな路面でもトラクションがかかるので、加速性がいいのが特徴だね。」

 

③公道走行可能なのでオープンエンデューロにも使用できる。使い勝手のよさもD909の特徴になっている。

 

[ ポイント ]

苦手な路面がないオールラウンド性能の高さを発揮

 

 

[ 製品情報 ]

メーカー/DUNLOP

販売元/タイヤお客様相談室

製品名/D909F/D909

価格/オープンプライス(D909F 約9,000円、D909 約1万円?1万3,000円・実勢価格)

重量/4,000g(D909F)、4,900g(D909)編集部実測値

サイズ/90/90-21 MC54R(D909F)、120/90-18 MC65R、140/80-18 MC70R(D909)

 

 

[ お問い合わせ ]

タイヤお客様相談室

TEL/0120-39-2788

 

 

[ 記事提供 ]

ガルル編集部

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