ロングツーリングでの快適性と安全性を考慮 バイザー付きオープンフェイス・ヘルメット

掲載日:2012年08月28日 オフロードアイテムレビュー    

頬を強く圧迫することなく下アゴから包み込み、頭部とヘルメットの密着性を高めるアライヘルメット独自のフェイシャル・コンター・システム(FCS)。走行中のブレや圧迫感がなく、着脱のスムーズさも特徴となっている。このFCSをオープンフェイスに初搭載。さらに陽射しのまぶしさを遮るCTバイザーを装備して完成したのが、このCTXだ。フルフェイスと同等の緩衝ライナーを耳部に装備し、スネル2010規格を余裕でクリアしているという。

 

写真/酒井一郎 レビュワー/小川浩康

 

 

[ レビュー ]

レビュワーはかつて、チンガード着脱可能のフルフェイスヘルメットMX-IIIを愛用していた。ゴーグルにフェイスマスクを組み合わせることで、オープンフェイスとしても使用でき、その軽量さと開放感がツーリング気分を盛り上げてくれたのを今でも鮮明に思い出す。

このCTZを被って最初に感じたのは、そうしたオープンフェイスならではの開放感。しかし、ヘルメットの側面が頬部まで伸びていて、フルフェイスのようなホールド感もある。シールドもゆがみのないクリアな視界を実現していて、ツアークロスIIIのオープンフェイス版といった軽快な着用感が感じられた。

バイザーは小振りながら、まぶしい陽射しを遮ることができ、80km/h以上出しても振られることがなかった。静粛性も高いので、長時間走行でも疲労度は少ないだろう。ベンチレーションは30km/h位から利き始め、40km/hでは明らかに涼しさを感じられた。高速道路を含めた林道ツーリングにも使いやすいヘルメットだと思った。

 

 

[ アイテム詳細 ]

①ヘルメット帽体の頬部が前方まで伸びているのが分かる。頬を強く圧迫せずに、下アゴから包み込むようなホールド感を実現している。

 

②シールドはラウンド形状だが、ゆがみのないクリアな視界が確保されている。シールド上部と帽体上部の計4箇所に走行風取り入れ口が設置されている。すべてシャッター付き。

 

③走行風排出口は計4箇所。シャッター付きで排出量を調整できる。帽体とCTバイザーの間にエアーパスという隙間を設けることで、バイザー下で渦巻く空気を逃がし、高速走行時の風圧による振られを最小限に抑えている。シールド全開時の位置を低くすることで、バイザーの設置位置も低くしている。

 

④頬パッドとシステム内装は自分の手で微調整することができ、より高いフィット感を得るための調節が可能となっている。

 

 

 

[ ポイント ]

フィット感と安全性が高く、ツーリングで使いやすい

 

 

[ 製品情報 ]

メーカー/Arai

販売元/アライヘルメット

製品名/CTZ

価格/4万4,100円

カラー/グラスホワイト、アルミナシルバー、グラスブラック、フラットブラック、グラスマルーン

サイズ/(54)、(55-56)、(57-58)、(59-60)、(61-62)

素材/PB-cLc(ペリフェラリー・ベルテッド・コンプレックス・ラミネート・コンストラクション)、CTフルシステム

規格/スネル2010、JIS

 

 

[ お問い合わせ ]

アライヘルメット

TEL/048-645-3661

 

 

[ 記事提供 ]

ガルル編集部

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