確実なサポート性を発揮し高い安心感がある

掲載日:2012年03月06日 オフロードアイテムレビュー    

ライディングに必要な足首の動きを妨げることなくプロテクション性を確保したイタリアンブーツが登場。PRO2.1はT.C.S(トーション・コントロール・システム)を搭載したエンデューロ/モトクロス用ブーツだ。

 

写真/長谷川徹  レビュワー/小林直樹

 

 

オフロードライディングに必要な機能を盛り込みつつ、機能一点張りにならないフォルムにデザインされているTCXのオフロードブーツ。日本では通好みのブランド的な知名度だが、ヨーロッパではパリダカチャンピオンのシリル・デプレ、エルズベルグチャンピオンのタディ・ブラズシアク、世界エンデューロライダーのエーロ・レムス、世界モトクロスライダーのスティーブン・フロサードといった多くのトップライダーが愛用するブランドとして知られていて、高いシェアも誇っている。今回テストしたPRO2.1はT.C.S(トーション・コントロール・システム)を搭載したエンデューロ/モトクロス用ブーツ。T.C.Sとは前後、左右、ねじれの3方向にサポート性を発揮するそれぞれのパーツをひとつに結合させ、その結合したパーツがブーツの特殊ポケット内側をスライドすることで足首のスムーズな動きとプロテクション性を両立するシステムだという。インナーブーティを装備することでフィット感と履き心地を向上しているのも特徴になっている。

 

 

[ レビュー ]

テストは小林直樹氏が担当。トライアルやデモンストレーションでは柔らかいトライアルブーツを着用しているが、ツーリングやアクションライディングではプロテクション性と操作性のバランスがいいエンデューロブーツを愛用と、用途に応じて履き替えるほどブーツにもこだわりを持っている。「どちらかというと柔らかいブーツが好みなので、手に持ったときは重くて硬いなぁ、と思ったんだ。でも、実際に履いてみると印象がまったく変わった。まず、インナーブーティのフィット感がすごくいい。足が痛くなりにくいだけでなく、ブーツとの一体感が増して、ペダル操作性もよくなった。足首の上下方向への動きは履いた瞬間からストレスがなく、これも履き心地のよさになっているね。ただ、左右方向はがっちりサポートされている。エンデューロ/モトクロス用ブーツなので、これくらいのプロテクション性は必要だと思うけれど、おれには少し硬く感じられた。でも、履き続けていれば足に馴染んでくるし、なによりデザインのよさで履きたくなるよね」

 

 

[ アイテム詳細 ]

①くるぶし部分の十字型パーツ(右)とアキレス腱部分のパーツ(左)がT.C.S。前後、左右、ねじれ方向をサポートするパーツが結合されているのが分かる。そして、その結合パーツがブーツ内の特殊ポケット内側に入っている。ポケット内側でスライド量を制限し、足首がねじれすぎるのを防いでくれる。また結合させることで、ねじれた足首を元の位置に戻そうとする力も発生。足首をつねに自然に状態にキープできるのも特徴になっている。

 

②くるぶし部分には衝撃吸収ゲルが装備されているインナーブーティ。メッシュ素材で通気性も確保している。

 

③フラットと波形の中間くらいのソール形状。「ライディング中に足をスライドさせやすいけれど、歩くときはすべりにくいのもいい」と小林氏。

 

④「履くと重さは感じない」という。開口部はゴム素材を使用し、ニーブレイス装着に対応している

 

 

[ 商品情報 ]

TCX

PRO2.1

価格/4万5000円(予価)

重量/1800g(26.5cm片足・編集部実測値)

カラー/ブラック、ホワイト

サイズ/41~45(25.0~27.5cm、0.5cm刻み)

素材/革、プラスティック

 

 

[ お問合せ ]

アズーロ・モト

TEL/075-811-2143

 

 

[記事提供]

ガルル編集部

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