自分でホイールメンテする人の必需ツール

掲載日:2012年02月28日 オフロードアイテムレビュー    

軽量で折りたたみ可能なため、収納や持ち運びに便利なDRCのジャイロスタンド。振れ取り、バランス調整、ベアリングチェック3つの作業をこなす1台3役のホイールメンテナンス必携ツールだ。

 

写真/酒井一郎  レビュワー/手塚正芳(モトショップ・ストラーダ)

 

 

オフロードバイクのほとんどのモデルはスポークホイールを採用している。それは、スポークホイールは軽量なのでバネ下重量の軽減になり、サスペンションの作動性を損なわないというメリットがあるからだ。さらにホイール自体がたわむことで路面からの衝撃を吸収するという特性もある。たわむことが大きな役割を果たしているが、それがホイール自体のゆがみにつながり、ハンドリングや乗り心地の悪化を引き起こしてしまう。そこでスポーク調整を行うことになるのだが、スポークの緩んでいる部分やホイールのゆがんでいる部分を見つけるには専用の工具が必要となる。
そうしたときに便利なのが、このDRCジャイロスタンドだ。ホイールのタテ振れ、横振れをチェックでき、ホイールベアリングのチェックもできる。さらにホイールバランス調整も可能と、1台で3つの作業をこなせるのが大きな特徴になっている。折りたたみ式なので収納しやすく、軽量に仕上がっているので持ち運びがしやすいのも特徴。価格の安さも魅力を高めている。

 

 

[ レビュー ]

梱包時はパーツ毎に分かれているが、日本語表記の詳細な取り扱い説明書が同梱されているので迷うことなく組み立てられた。実測値は3440gだったが、実際はもっと軽く感じられ、持ち運びが苦にならなかった。
テストはモトショップ・ストラーダの手塚メカニックに担当してもらった。手塚氏はダカールラリーやバハ1000など、海外レースでの現場経験が豊富なメカニックでもある。「簡単に組み立てられるし、パーツ自体の作りがしっかりしているのがいいですね。精度も悪くないので、思っていたよりきちんとしているというのが正直な感想です。ぼくはプロメカニックなので、お客さんのバイクはつねに精密ゲージを使って振れをチェックしますが、読者のみなさんが自分のバイクのホイールをチェックするときには、そこまでシビアな作業は必要ないと思います。そうしたサンデーメカニックの方には価格も安いし、おすすめできるツールだと思います。1台あれば長く使うことができますしね」と、実用性の高さを評価してくれた。

 

 

[ アイテム詳細 ]

①横振れのチェック。ジャイロスタンドのノブを調整し、アームをリム面に近づける。アームを固定したら、ホイールをゆっくり回転させ、アームとリム面のクリアランスを確認する。

 

②タテ振れのチェック。アームをリム端に近づけて固定。ホイールをゆっくり回転させ、アームとリム端のクリアランスを確認する。

 

③アームとリム面、リム端とのクリアランスを一定にするには、ニップルレンチでスポークの張り具合を調整して行う。

 

④シャフトセットをホイールに装着し、ホイールを軽く回転させればホイールベアリングの状態を確認できる。動きが渋いときはベアリング交換のタイミング。

 

⑤ジャイロスタンド上部のベアリング部分に、タイヤを装着したホイールをセット。ホイールを軽く回せばホイールバランスの確認ができる

 

 

[ 商品情報 ]

DRC

GYRO STAND

価格/1万290円

重量/3440g(編集部実測値)

サイズ/幅340mm×長さ370mm×高さ110mm(折りたたみ時)

適合/リムサイズ最大23インチ、リム幅最大5インチ、ホイールベアリング内径15mm以上、ホイールバランス調整最大21インチまで

 

 

[ お問合せ ]

ダートフリーク

TEL/0561-86-8301

 

 

[記事提供]

ガルル編集部

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