掲載日:2011年11月01日 オフロードアイテムレビュー
人気のシールド付きオフロードヘルメットホーネットにニューグラフィックのレスティスがラインナップされた。特徴となるピンロックフォグフリーシートは視界のゆがみが少ないというホーネットの優れた点を損なうことなく、高い防曇効果を発揮する。
[ アイテム紹介 ]
1985年に日本初のシールド付きオフロードヘルメットVT-1Rを発売したショウエイ。オフロードバイクの性能向上に合わせて走行スピードも速くなり、シールド付きヘルメットに対する要求も厳しくなっていた。それは、シールドによる視界ゆがみの解消、走行風によるバイザー振られの低減、ベンチレーション機能の改善、そして安全面の強化といったことである。
そうした要求を満たすために、ショウエイはモデルチェンジを繰り返し、今回リリースされたホーネットDSレスティスで、ついに10代目となった。ホーネットDSの走行風にあおられにくいバイザー形状、ゆがみのない視界を提供するシールドといった機能はそのままに、新たにピンロックフォグフリーシートを装備。これはシールドに設けられたピンに、曇り止め効果を発揮するダブルレンズのシールドを装着したもので、雨の日やライダーの吐息によるシールドの曇りを解消してくれるアイテムなのだ。写真のオレンジのほかに、ブラック、ホワイトの全3グラフィックが用意されている。
[ レビュー ]
レビュワーはホーネットDSに対し、ゆがみのないクリアな視界という印象を抱いている。だから、ピンロックフォグフリーシートが装着されたことで、そのクリアな視界が損なわれていないかが気になっていた。
ホーネットDSレスティスを装着してシールドを下ろし、ゆがみのないクリアな視界が確保されていることに先ず安堵した。バイクにまたがり、ライディングポジションをとってみても視界はクリア。そこから市街地、河川敷ダートを走行してみた。進行方向への視界はクリアだが、走行中にスピードメーターを確認したり、停止時に信号機を見たりすると、シートの境界線が視界に入ってきた。視界が妨げられることはなかったが、若干気になるというのが正直なところだ。
しかし、沸騰した湯でシールドを意図的に曇らせる実験をした際、ピンロックフォグフリーシートは一切曇らなかったのを確認。この性能を目の当たりにすると、境界線の存在など気にならなくなってしまった。敢えて雨の日に走ってみたい。そんな気持ちを起こさせるほどだった。
[ アイテム詳細 ]
①帽体、バイザーはホーネットDSと同一。シールドのピンロックフォグフリーシートが相違点
②バイザー、ベンチレーションは走行風を積極的に利用。そのおかげで振られず、効果的な換気を実現している。バイザーは80km/hでも振られず、ベンチレーションは30km/hで新気の存在が感じられ、40km/hで空気が流れているのを体感できる
③内装は取りはずし可能で洗濯もできる
④ゆがみのないクリアな視界を実現。平均的な日本人の頭の形へのフィット感も良好。ピンロックフォグフリーシートとバイザーの境界線は若干気になる
⑤ヘルメット内に沸騰した湯を入れたマグカップを置き、シールドを曇らせたところ。ピンロックフォグフリーシートが一切曇っていないのが分かる
[ 商品情報 ]
SHOEI
HORNET DS RESTIS
価格/5万5650円
重量/1500g(編集部実測値)
カラー/オレンジ/ブラック、ブラック/グレー、ホワイト/ブラック
サイズ/S(55cm)、M(57cm)、L(59cm)、XL(61cm)
規格/JIS、MFJ公認
構造/AIM(Advanced Integrated Matrix)
[ お問合せ ]
TEL/03-5688-5180
[記事提供]
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