公道走行からレースまで対応する軽量なオフロードヘルメット

掲載日:2011年06月07日 オフロードアイテムレビュー    

全米シェアナンバー1をキープし続けるHJCから軽さと抜群のコストパフォーマンスを実現したスタンダードモデルがリリースされた。

 

写真:酒井一郎/レビュワー:小川浩康

 

 

[ アイテム紹介 ]

HJCは1971年の創業以来、オートバイ用ヘルメット専業メーカーとして発展してきた韓国のヘルメットメーカーだ。その創業から現在に至るまで、ヘルメットの研究開発に一貫しているテーマが「ハイクオリティー・快適・リーズナブル」の両立であるという。そうしたテーマが反映されたヘルメットは、とくに北米での評価が高く、現地では1992年以来「全米シェアナンバー1」の座をキープし続けているという。
今回リリースされたCLーMXスラストは、HJCのオフロード用ヘルメットのスタンダードに当たるモデル。斬新な機構は搭載されていないものの、SG、JISといった規格をパスすることで公道走行に対応。MFJの公認を得ることでレースでも着用できる。しっかりとしたプロテクション性を確保しつつ、軽量に仕上げ、快適な被り心地を実現しているのが特徴になっている。そして、いちばんの特徴は1万4700円という価格設定だ。しかも、この価格設定をグラフィックモデルで実現している。このブラックのほかに、ブルーとレッドがラインナップされる。。

 

 

[ レビュー ]

テストは河川敷コースと市街地を走行しておこなった。
まず、手に取っただけで軽さを体感できた。そして被ってみると、頭のどこかが当たったり、締めつけられるような感じは一切なかった。海外メーカー製ヘルメットは日本人の頭の形に合わないことがあるけれど、そこは同じアジア系なのでナチュラルな装着感を提供してくれる。それでいて頭を振るとヘルメットがズレるようなこともなく、フィット感も良好だった。
市街地を走行してみると、風切り音や風圧による振られも一般的なレベルの範囲に収まっていた。次にコース走行してみたが、ヘルメットの軽さと適度なフィット感のおかげで、首にかかる負担が軽くなったように感じられた。個人的には、バランスを崩した時に、頭も一緒に持って行かれる感じがなかったのが好印象だった。空気の流れをはっきり体感はできなかったが、ベンチレーションはしっかり機能しているのだろう。走行後に頭は蒸れていなかった。価格以上の性能を実現していて、コストパフォーマンスは抜群だと思った。

 

 

[ アイテム詳細 ]

①アイポート(開口部)を大きく開けている。広い視界を実現しつつ、さまざまな形状のゴーグルに対応できる。ゴーグルのズレを防止するゴムパーツも装着されている

 

②後部には小振りなリブが設置されている。ヘルメットの強度を高めつつ、ゴーグルのベルトを適正な位置に誘導してくれる

 

③バイザースクリューは手で調整できる形状となっている

 

④内装はすべて取りはずし可能。洗濯できるので、つねに快適な肌触りをキープできる。内装パーツ表面は柔らかい生地になっていて、吸汗性もよさそうな感触だった

 

⑤日本人の頭の形とフィットするので、ナチュラルな装着感になっている。口元も広めなので、息苦しさは一切なかった

 

 

[ 商品情報 ]

HJC

CL-MXスラスト

価格/1万4700円

重量/1550g(編集部実測値)

カラー/ブラック、ブルー、レッド

素材/ポリカーボネート

サイズ/S(55-56)、M(57-58)、L(59-60)、XL(61-62)

規格/SG、JIS、MFJ公認

 

 

[ お問合せ ]

アールエスタイチ

TEL/072-874-3268

 

 

[記事提供]

ガルル編集部

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