

掲載日:2013年10月04日 試乗インプレ・レビュー
インプレッション/辻 健二郎 写真・まとめ/ダートライド編集部 取材協力/ウエストポイント
オフロードの世界では各メーカー毎に印象的なカラリングがあり、ホンダのレッドと共にカワサキのライムグリーンもまた、常勝を印象的にする色となっている。数々のレースで表彰台に登る、そのカワサキのオフロード用レーサー、KXシリーズのデビューは1973年で2014年モデルは、誕生から40周年を記念する節目の1台となる。4ストロークシリーズKX-Fは、特に日本ではデビューイヤーに初戦で完全勝利、というまた華やかな結果も残している。
それ以降も、変わらない『Built to Win』という哲学を掲げ、カワサキのKXシリーズは常に勝利する事を至上命題としている。
その2014年型のKX250Fは、基本的なスペックは13年型を踏襲し、僅かな点だけに変更は留まっている。特に2012年、13年とブラッシュアップしてきたマシンは、2013年の段階ではほぼ完成の域に達しているという事だろう。その具体的な変更点は、『フロントエンジンブラケットを4.5mmのスチール製から3.2mm高張力鋼製に変更し、車体の前後(縦)剛性を高め、ハンドリングとグリップ性能を向上させた』、『フロントサスペンション左側チューブのダンピングアッセンブリーにあるメイン/サブピストンを変更して、初期作動からミッドストロークの減衰力を改善している』、『リヤショックバルブセッティングを変更し、乗り心地を向上させると共に、減衰性能を改善しすべてのストロークレンジで不均衡を解消している』というもの。
他は主に耐久力の向上を狙ってか、『トランスミッションギヤは4つのドッグ(以前は3つ)を使用し、スムーズ感を向上させた』、『シフトフォークストロークが5.3mmから4.4mmに短くなり、シフトフィーリングの改善に貢献する』、『ドライブシャフトにドライブスプロケットを締め付ける方法を変更し(2013年はナットとワッシャーの力)、チェーンラインの安定性がいっそう向上した』、というインフォメーションになっている。
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