

掲載日:2012年08月20日 試乗インプレ・レビュー
取材・写真・文/田宮 徹
エンジンは、ボア×ストロークが72.0×61.2mmの水冷DOHC4バルブ単気筒。燃焼室はペントルーフ型で、軽量なフラットトップピストンを採用する。圧縮比は11。燃料供給は、Xとなった2008年型でF.I.化された
インナーチューブ径43mmの倒立式フロントフォークを装備。フォークオイルの泡立ちが少なく減衰力を一定に保ちやすい、カートリッジ構造を採用している。圧側減衰力は16段階に調整可能。KLXとはセッティングが異なる
ユニトラック式のリアサスペンションを装備。別体リザーブタンク付きのガス充填ショックは、伸圧減衰力をいずれも16段階に調整でき、プリロードも無段階で調整可能なフルアジャスタブル式。KLXとはセッティングが異なる
フロントブレーキは、片押し2ポットキャリパーと、クリーニング性能や放熱性などに優れるペタル型ディスクの組み合わせ。オンロードでのスポーツ走行に対応するため、ディスクは250mm径のKLX用より大きな300mm径だ
リアブレーキは、KLX250と同様に240mm径のペタルディスクと片押し1ポットキャリパーの組み合わせ。ホイールは前後17インチ径のスポーク型で、タイヤはチューブタイプのIRC製RX-01が、純正指定となっている
スイングアームは、D断面形状の軽量なアルミ製。リアサスペンションは、カワサキ伝統のボトムリンク式ユニトラック構造を採用している。リンケージのセッティングを最適化することで、前後の不要なピッチングを低減
マフラーは、車体右側1本出しのアップタイプ。リアフレームに左右2個ずつの荷掛けフックを装備することで、マフラーとの干渉を避けて荷物が積めるようにしてある。前後ウインカーには、クリアレンズが使われている
シートのすぐ後方、リアフェンダーの上部には、取り外し可能なテールバッグを標準装備する。内部には車載工具が入っていて、書類や追加の工具などを入れておくことができる。このバッグ以外の収納スペースはない
メーターはフルデジタル表示式で、大きな液晶パネルを採用。速度やバーグラフ式のタコメーター、デュアルトリップや時刻の表示機能がある。バックライトは、KLX250とは異なるブルー系で、洗練されたイメージに仕上げてある
モトクロッサーイメージのシャープな大型シュラウドにより、内側に配置されたデュアルラジエターを守る。フレームは、高張力鋼管を使った角断面構造のペリメター型。カワサキオフ伝統のフレーム構造ともいえる
基本的には、足まわりやブレーキを除いてKLX250と共通化されているが、フロントフェンダーはD-トラッカーX専用のデザイン。またバックミラーの鏡面も、KLXの丸型に対してD-トラッカー Xはシャープな多角形状となっている
ステップには、ライディング時に不快な振動が足の裏に伝わるのを抑止する、ラバーが装着されている。このパーツはボルトにより取り外し可能。金属パーツのみの、よりホールド性が高いスポーティな状態で乗ることもできる
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