ヤマハ XTZ125E
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ヤマハ XTZ125E – 125ccの利点は足着き性だけじゃない

掲載日:2011年02月23日 試乗インプレ・レビュー    

125ccの利点は
足着き性だけじゃない

国産の現行車となると、ほとんど選択肢がない125ccトレール。しかし、コンパクトなミッション車が欲しいという声は少なくない。そこでタイプの違う二人でヤマハXTZ125Eの乗り味や足着き、サイズなどを検証。

ヤマハ XTZ125Eの特徴

ヤマハ XTZ125Eの画像

試乗ライダーのひとりはライターの三才はるな。身長156cmと小柄なので、足着きには常に苦労している。もうひとりはガルル編集部の田島真一。身長175cmと恵まれた体格なので、足着きに苦労した経験はほとんどない。まさに絵に描いたようなデコボココンビだ(笑)

三才は初心者・背が低い・非力。そんな「オフロード三重苦(言い過ぎ?)」のバイク乗りだが、縁あって今回のヤマハXTZ125Eを所有している「125ccトレール最高!」ライダー。乗り馴れているが故に、まったく違和感のない三才。だが、いっぽうで田島は違和感があったらしい。

ヤマハ XTZ125Eの画像

田島「三才さんだとジャストフィットなんですね。でもぼくが跨るとヒザが曲がりすぎてしまう。だからポジションが窮屈に感じます。コーナーで足を出すときのモーションも大きくなるんです」。

三才「えっ! 私にはちょうどいいんですけど……。ベタ足着かなくても車体が軽いから、グラッとバランスが崩れたときなどリカバリーしやすいし。ほら、見た目もオフロードっぽいし(注:モトクロッサーのように無駄がない外観、と言いたいらしい)」。

田島「高速道路を利用できないのが弱ったところ。でも林道や街中くらいなら、パワーは充分。セルもある。ぼくは以前、このエンジンのセルなしであるTT-R125Lに乗っていました。振動が少なくて、回転数に関係なく扱いやすい。とても好きなエンジンです。レースに出たときは、扱いきれるパワーなので、マシンコントロールに集中できた。それはこのXTZ-Eも同じ。ただ、125は常用回転数が高いせいか、プラグの劣化が早かった気がします。ノーマルからイリジウムにすると、体感できるくらいパワーが上がりますよ」。

三才「近場への買い物とかにも、サクッと乗り出せる気軽さはライトウエイトならでは。リヤキャリアを装着すれば積載力もアップできる。標準がロード寄りオフロードタイヤだから、ブロックの持ちも良い。そうだ、ファミリーバイク特約など、フトコロに優しいのもポイントが高いですよね(笑)」。

ヤマハ XTZ125Eの画像

ひと昔前に比べ、125ccのラインナップは少ない。だが、決してニッチな層に向けたカテゴリーでもない。「小さくて乗りやすい=初心者・女性にオススメ」なのに加え、最近の原付2種は個性的で、ファンライドを楽しめる懐の深さもある。XTZ125Eはオフロードの入り口であり、進もうと思えばダートの深みにも連れて行ってくれる。そして大人でも真剣に汗をかける。そんな万能トレールだ。

ヤマハ XTZ125Eの詳細写真は次ページにて

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