ホンダ CRF250X
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ホンダ CRF250X – プレイライド・エンデューロ250登場

掲載日:2011年02月09日 試乗インプレ・レビュー    

セル付きのメリットを最大限に生かせる
プレイライド・エンデューロ250登場

勢いづくエンデューロシーンの波に乗るかのように、ホンダからCRF250Xがリリースされた。国内販売のなかった待望モデルの正式導入だ。エンデューロマシンはレーサーモデルでありながら、ファンライド的な要素を求められる。果たしてCRF250Xの楽しさとは? セルスターター装備などによるモトクロッサーとの差別化とは? 三橋淳のインプレッションを聞いてみよう。

ホンダ CRF250Xの特徴

ホンダ CRF250Xの画像

国内ではモトクロッサーでエンデューロに参加することが一般的になりつつある。リーガルモデルである必要のないレースが多いことや、シンプルに軽さとパワーを求めてのマシンセレクトが人気の要因になっている。また「国産エンデューロモデルのラインナップがほとんどないからモトクロッサーしか選びようがない」というライダーの声もあった。

KTMやハスクバーナといった外国車メーカーが、モトクロス/エンデューロそれぞれに専用モデルをラインナップしているのと比較すると、たしかに国産メーカーのオフロードコンペモデルは選択肢に乏しい。モトクロッサーをベースとしたエンデューロモデルが存在しても、それが国内展開されていないという事情もあった。2010年末にホンダがリリースしたこのCRF250Xも、欧米でのラインナップが続いていながら、これまで国内未導入だった。

ホンダ CRF250Xの画像

「やさしさがあるレーサーモデルだというのが第一印象。これくらいのパワーなら、いろんなレベルのライダーが、持て余すわけでもなく、不足に感じるわけでもなく乗れるんじゃないかな。モトクロッサーよりも絶対重量が大きいのは仕方ないけど、乗り味としてはあまり気にならないね。それよりもセルが付いていることのメリットが何より大きい。モトクロッサーでエンデューロに出て『もうキックヤダ!』ってよく聞くしね(笑)」

モーターのみならずバッテリーの装備も必要となるセルスターターの採用には、その重量とひきかえにできるメリットがある。難所でキックスタートを試みたことのあるライダーなら、すぐに理解できるだろう。倒れたマシンを引き起こすだけで疲れてしまっているのに、またがってキックペダルを踏み下ろすなんて…。

ホンダ CRF250Xの画像

「ウッズライディングでは扱いやすさを感じる。それと同時に、ものすごいポテンシャルの高さも感じた。つまり、ビギナーにとって乗りやすいのはもちろん、『このバイクの本当の実力を使い切りたかったら、かなりの腕が必要だろうな』という印象も受ける。特に狭くて細かいセクションでね。スピード域が高められないようなセクションで、エンジン中速あたりのトルク感をうまく使いながらヒラヒラと走るようなときに、あぁ、こういう場所でこういう走りをするために生まれてきたバイクなんだなあ、って思えるんだよね。そういう部分で、モトクロッサーとは明らかに違った味がある」

ライダーの疲労を最小限にとどめるのは、エンデューロレーサーの性能のひとつと言っていい。それは単にサスペンションがショックを吸収してくれるだけでなく、適度に牙を丸めたパワーフィールやフレームのしなり、サイレンサーからの排気音なども要素として数えられる。初心者にもやさしい=疲れにくい=エンデューロでの戦闘力。これがCRF250Xの方程式だ。

ホンダ CRF250Xの詳細写真は次ページにて

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