掲載日:2018年10月11日 試乗インプレ・レビュー
取材協力/ヤマハ
試乗ライダー/渡辺 学 写真/長谷川徹 まとめ/小川浩康
記事提供/ガルル編集部
※この記事は『月刊ガルル vol.390』に掲載された内容を再編集したものです。
フロントはφ220mmウェーブタイプディスク。ブレーキホースは剛性にすぐれ膨張率が少なく、良好なタッチに寄与している。全長を短縮し、整備性も向上。フロントフォークガードも新形状となり、強靭性をアップ。
リアはφ190mmウェーブタイプだが、泥詰まりを防ぐためソリッドディスクを採用している。また、チェーンアジャスター形状が変更され、整備性と信頼性も向上している。
アウターチューブはワンピース構造で高剛性化し、フレームとの剛性バランスを整えている。セッティングは近年のコース傾向に合わせて再設定し、減衰感と接地感を両立。
アルミ製テーパーバーは、前後4段階・最大27mmのポジション調整が可能なアルミ鍛造製ハンドルクラウンにセットされる。この調整機構とサスセッティングを、「大人のための仕様では?」と、渡辺選手は推察している。
YPVS(ヤマハパワーバルブシステム)は、排気ポートに設けたスライドバルブをエンジン回転数に応じて作動させ、中高回転域のトルクの谷を解消する機構(低回転ではスライドバルブが出てきて排気口を狭くし、高回転はスライドバルブが引っ込み排気口は本来の大きさになり、排気の抜けかたを変える)。このYPVSに合わせて、チャンバーも新作。テーパー角度を最適化し、良好な排気脈動を確保している。「パワーアップというよりも、パワーが徐々に上がっていく特性になり、それが回転上昇のスムーズさとして感じられます。極低回転から高回転までのつながりがよく、トルクの谷もなく扱いやすさが上がっています」と渡辺選手。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!