掲載日:2014年07月22日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/田宮 徹
スペインで活動を続ける老舗ブランドのデルビは、1922年創業の自転車ショップをルーツとする。第二次世界大戦後の1946年に、エンジン付き自転車の製造にも着手して、二輪メーカーへと進展したデルビは、60年代からはロードレースの世界選手権にも参戦。50ccや125ccなどのクラスでチャンピオンに輝いた。90年代にはGPから一時撤退していたが、1999年に日本人ライダーの宇井 陽一を擁して復帰。その後も125ccクラスに参戦し、08年には再びチャンピオンとなった。一方で会社は、01年にイタリアのピアッジオ社に買収され、現在もその傘下として活動している。
スーパーモタードDRDエクストリーム50は、欧州市場において人気となっている機種のひとつ。現在では非常に希少な存在となった2ストロークエンジンを搭載した、本格派のスーパーモタードだ。そのエンジンは、排気量49.9ccの水冷単気筒。日本では原付一種として登録可能で、クルマの免許でも乗ることができる。クラッチはマニュアル式で、変速機は6段リターン。これにより本格的なスポーツ走行を可能としている。エンジン始動は、セルとキックのどちらを使っても大丈夫。燃料タンク容量は7.5Lとなっている。
一方で車体も、超本格的な内容。高剛性なスチール製フレームに、インナーチューブ径37mmのしなやかな正立式フロントフォークと、プリロード調整ができるリアモノショックを組み合わせ、前後ディスク式のブレーキで武装している。ホイール径は、フルサイズとなる前後17インチ径。フロントは100、リアタイヤは130サイズとなっている。車体の乾燥重量は86kgだ。
今でもマニュアルクラッチ式2ストロークエンジンの新車が購入できるというだけで、十分に価値のある機種だが、それに加えて本格的な装備を誇るというのが、この機種の魅力。スペインのスポーツマインドを、シティライドでぜひ堪能してもらいたい。
スペインの老舗ブランドが手がける、50cc水冷2ストローク単気筒エンジンを搭載した前後輪17インチ径のモタード車。マニュアルクラッチ変速で、ブレーキは前後ともディスク式だ。
プロ仕様は、フロントフォークがマルゾッキ製の倒立式となり、リアサスもグレードアップ。前後ブレーキディスクは径拡大とウェーブ化が施されるなど、スポーツ性が増されている。
2005年2月から数年間発売され、現在は廃止されているが、中古車は流通。前後12インチホイールを履き、49cc空冷単気筒エンジンを搭載した、マニュアル変速のミニモタードモデルだ。
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