掲載日:2014年03月24日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/田宮 徹
BMWのアドベンチャーは、2002年型のR1150GSから続くシリーズ。2013年には、F800GSをベースとした仕様も登場したが、基本的には『最強の冒険仕様』という立ち位置を守る。2014年型R1200GSアドベンチャーは、これまでラインアップされていた空油冷エンジンの従来型に代わる、その最新作だ。
ベースとなっているのは、2013年型でフルモデルチェンジされたR1200GS。空水冷化を含めた完全刷新が図られた1,170ccボクサーツインエンジンを、こちらも大幅な刷新がほどこされた車体に積むモデルになる。アドベンチャーはこれに、10Lの容量アップとなる30Lアルミニウム製燃料タンクを装備。さらに、この燃料タンクとエンジンのシリンダーヘッドなどを転倒の衝撃から守るために、パイプ製の頑丈なプロテクションバーを採用する。また、ダイヤル操作で高さが調整できるスクリーンはスタンダードよりも大型化され、角度調整が可能なシートは、より快適性を重視した仕様となっている。ハンドルには、転倒時にレバーが破損したり走行中に障害物が手に当たったりする可能性を低減する、ナックルガードを標準装備する。
しかし、スタンダードからの変更点は外装類にとどまらない。本格的なオフロード走行に対応するため、前後ホイールはスポーク化され、サスペンションのストロークは各20mmアップ(210/220mmに)。これにより、最低地上高は10mm増えた。また、ワイドなエンデューロステップと、走行中でも簡単に高さが変更できるブレーキペダルを備えるなど、このクラスの王者としてふさわしい数々の専用装備が与えられている。さらに、オプションパーツも充実。定番のアルミニウム製ラゲッジシステム(パニアケースやトップケース)により、積載力を増すことも可能。各種のガード類で、よりハードな仕様に仕上げるのも簡単だ。スタンダード同様に、ABSやASC、走行モードの切り替え機構も搭載。125馬力のパワフルなエンジン性能と、さらに高められた防風性能で、日本を所狭しと駆け巡ることができる。
2013年型で全面刷新されてエンジンが空水冷仕様となった、こクラスのベンチマーク。アドベンチャーのベースで、よりコンパクトかつオンロード重視。アドベンチャーより15kg軽い。
スーパーテネレは、トラコンなどの先進装備も満載された1,199cc水冷並列2気筒アドベンチャーツアラー。2014年型で刷新され、電子調整式サス搭載のZE仕様が追加された。
1,215cc水冷並列3気筒エンジンを搭載したタイガーエクスプローラーに、スポークホイールやエンジンガードなどを追加し、悪路走破性を高めたモデル。2013年型で新登場した。
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