掲載日:2014年02月24日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/田宮 徹
デルビは、スペイン生まれの老舗ブランド。1922年に創業した自転車ショップをルーツとし、その後に自転車の生産も開始すると、第二次世界大戦後の1946年にエンジン付き車両の製造に着手した。60年代からは、ロードレースの世界選手権にも参戦。50ccや125ccなどのクラスでチャンピオンに輝いた。90年代にはGPから一時撤退していたが、1999年に日本人ライダーの宇井陽一を擁して復帰。その後も125ccクラスに参戦し、08年には再びチャンピオンとなった。一方で会社のほうは、01年にイタリア・ピアッジオ社に買収され、現在もその傘下として活動している。
テラ125は、このデルビブランドのスモールトレールバイクシリーズ。今回紹介するアドベンチャーは、一部の装備を専用化することで、よりオフロード走破性やツーリング性能を高めてある。搭載するマニュアルクラッチ仕様のエンジンはシリーズ共通で、親会社のピアッジオ社製。最高出力15馬力の124.2cc水冷DOHC4バルブ単気筒で、6速トランスミッションを備えている。燃料供給はキャブレターによって行われる。足まわりはアドベンチャー専用品となっていて、正立フロントフォークはスタンダードよりも太い41mm径のインナーチューブで、フォークブーツを備え、ホイールトラベル量も175mmと長い。リアモノショックも専用で、170mmのトラベル量が確保されている。また、ホイールとタイヤも専用化。リアは130/80-17サイズで共通だが、フロントはスタンダードの18インチ径に対し、よりオフロード走行に向く90/90-21サイズのタイヤを履く。
さらに、外装類も一部を専用品に換装。ウインドシールドは大きく、ヘッドライトまわりにはパイプ製ガードを備え、ハンドプロテクターも採用している。また、このシリーズは大きなリアキャリアを標準装備していて、簡単に荷物を積むことができる。小排気量車だが、本格的なアドベンチャーツーリングもできるモデルとして装備を充実。高速道路には乗れないが、楽しく旅できるモデルに仕上げられている。
テラアドベンチャー125の兄弟車で、124.2cc水冷単気筒エンジンや車体の基本部分は共通だが、前輪が18インチ径で、足まわりや一部外装パーツも専用化されている。
欧州市場で販売が続けられてきたモデルで、125cc水冷Vツインエンジンをスチール製フレームに搭載。前後18/17インチ径のキャストホイールを履く小型アドベンチャーだ。
13馬力の124cc空冷単気筒エンジンを、前後21/18インチホイールを採用した車体に搭載。中南米などに向けた海外生産車だが、日本にもプレストから輸入されている。
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