BMW Motorrad F 800 GSアドベンチャー

掲載日:2013年07月16日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/田宮 徹

BMW Motorrad F 800 GSアドベンチャーの画像
BMW Motorrad F 800 GS ADVENTURE

F 800 GSをベースとした
ファン待望のミドルアドベンチャー!

ドイツのBMW Motorradが手がけるビッグオフロードのGS(ゲレンデ・シュポルト)シリーズに、2013年夏に新規追加されたのがF 800 GSアドベンチャーだ。これまで、アドベンチャーは最高峰のR 1200 GSにのみ設定されていた。初のミドルアドベンチャーとなる F 800 GSアドベンチャーも、トップモデル同様に、よりツーリング性能やオフロードでの走行性や堅牢性を高めた仕様となっている。

ベースとなっているのは、日本では2012年10月に、スイッチ操作によりキャンセルできるABSの標準装備化をはじめとする走行性能の向上や、スタイリングの小変更などが図られた、最新型のF 800 GS。エンジンは、オーストリアのロータックス社製が手がけた798cc水冷並列2気筒で、最高出力85馬力を発揮する。フレームはスチール製で、ホイール前後径は21/17インチだ。

アドベンチャー仕様は、スタンダードなF 800 GSの16Lに対し、燃料タンク容量を24Lに拡大。F 800 GSは車体後部にタンクを配置するため、この変更に伴いリアフレームの強化も図られている。またこの車体後部には、オプションのパニアケース用ステーを兼ねたプロテクターが追加され、合わせてエンジン両サイドにもパイプ製のプロテクターを搭載している。シートはより快適性が高められ、シート高はベースモデルより10mmアップの890mmに。フットレストは幅広タイプで、R 1200 GSアドベンチャーと同じく高さ調整式のブレーキペダルを採用する。ハンドルには、樹脂製のハンドガードを装備。外装類では、ベースモデルよりもかなり大型のウインドシールドや、よりしっかりとラジエターを守る専用のシュラウド&周辺パーツも採用している。

電子制御パーツでは、日本仕様の場合はESA(電子調整式サスペンション)とASC(オートマチックスタビリティコントロール)を標準装備。これらをオプション装着したF 800 GSの価格が160万4,000円になる事を考えると、F 800 GSアドベンチャーの167万5,000円というのは、破格の設定と言えるかもしれない。

BMW Motorrad F 800 GSアドベンチャー のここがポイント!
  • ● 旅を強力にサポートする数々のアイテム
  • ● 1200と比べればコンパクトな車体
  • ● ベースモデルとの差が少ない価格設定

BMW Motorrad F 800 GSアドベンチャーのライバルはこれだ!

  • トライアンフ
    タイガー800XC

    2011年型で新登場した、並列3気筒エンジンを搭載するアドベンチャーツアラー。スイッチ操作でキャンセルできるABSを装備した仕様も選択可能。リアラックも備える。

  • BMW Motorrad
    R 1200 GSアドベンチャー

    1,169cc空油冷エンジンを搭載した先代R 1200 GSをベースとする、GSシリーズの現行最高峰モデル。価格差はかなりあるが、そのブランド力を考えるとライバルとなり得る。

  • BMW Motorrad
    F 800 GS

    F 800 GSアドベンチャーのベースとなったモデル。キャンセル機能付きのABSを標準装備。アドベンチャーより8kg軽く、装備もスポーティ。18万円弱の価格差も悩みどころ。

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