掲載日:2017年01月23日 特集記事
ライダー/渡辺学 写真/長谷川徹 まとめ/小川浩康
ハスクバーナ車両問い合わせ先/ハスクバーナモーターサイクルズジャパン
オールニューとして発表された2017ハスクバーナオフロードモデルが、いよいよ日本へ上陸。4スト・2ストともに軽量化が図られ、エンジンパワーを向上したというその実力を、JNCCチャンピオン渡辺学選手がテスト&インプレッション!
よりコンパクト化したエンジンを剛性バランスを見直した新設計フレームに搭載している2017ハスクバーナ。まずはいちばん人気の4ストFE250を渡辺学選手がテスト&インプレッション。「ドンというパンチはないですが、トルクは高回転までスムーズに出てきます。前後サスも柔らか目でトラクションもいいから、すごく乗りやすい。突出したところはないですが、長く乗っても疲れにくく、エンデューロレーサーとしての完成度が高いです。吊るしで乗ってレースを戦えるし、ナンバー登録も可能なので、トータルで考えるとお得ですよ」と、かなりの高評価。続いて同型エンジンの排気量アップ版FE350。
「250より重さが出ていますが、路面をグッとつかむトラクション性も強力になっています。フレームとサスがしなるのですが、それがエンデューロレースでのトラクション性と乗りやすさになっていて、速さでいったら250より一段上です。ただ、増えた車重とパワーを押さえ込める体力も必要になるので、そういった意味では中級者以上向けかもしれませんね」と、FE250とは明確に異なる乗り味が、FE350の特徴になっている。
マップスイッチとトラクションコントロールが一体となったスイッチボックスは、すべての4ストエンデューロモデルに標準装備。エンジン特性は2種類から選べる。「1と2ではパワーのパンチ力が変わります。アクセルレスポンスをマイルドかダイレクトか選べるので、路面状況や自分の好みで選ぶと乗りやすさを感じられます」(渡辺)。トラクションコントロールはリアタイヤのグリップ喪失をECUが判断し、リアタイヤにかかるパワー量を減少させてグリップを回復させる。オフ設定も可能だ。
クランクシャフト位置を変更し、シリンダーヘッドは新設計。350は単なるボアアップではなく、ショートストローク化されている。エキパイの取りまわしがわずかに異なっているのだ。
価格:115万円/127万円(税込み)
DOHCの250/350に対し、450/501はSOHCを採用しているのが大きな相違点。まずはFE450から。「エンジンの回りかたがゆったりしていて、マシン挙動もマッタリ。アグレッシブな感じはなく、安定方向な乗り味です。と言っても450なりのパワーはあって、苦手なセクションもないので、アベレージで速いバイクです」。続いて501。「450とはパワーが違いますね。車重があってサスも入るので、細かいセクションでの取りまわしは難しいです。ただ、サンド路面やモトクロスコースといったアクセルを開けていける場所は最高ですね。パワーに余裕があるのでツーリングにも向いています。450まではレースもOKですが、501はファンライドやツーリングが楽しいと思いました」
クランクシャフト位置を変更し、エンジン左右幅と前後長をそれぞれ23mmコンパクト化。シリンダーヘッドの形状変更、コネクティングロッドのショート化などで、エンジン単体で1.7kgの軽量化を実現。車体と合わせるとじつに6kgという大幅な軽量化を達成している。エキパイの取りまわしが微妙に異なるのが外観上の違いだ。
価格:133万円/142万円(税込み)
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