
2015年10月現在。新型アフリカツイン国内発売の正式リリースはまだ出ていないけれど、ガルルは歴代パリダカレーサー&アドベンチャーモデルとともに新型アフリカツインの実車を激写! そのCRFカラー(レッド)とトリコロールカラー(ホワイト)を、ここに大公開!!!
HRCダカールライダー:ホアン・バレダ選手と2013&2014MotoGPチャンピオン:マルク・マルケス選手が ダートを疾走する映像 が公開され、話題沸騰中の新型アフリカツイン。
まずはCRFカラー(写真右上)を見てほしい。その名のとおりダカール・ラリーHRCワークスマシン「CRF450ラリー」をイメージしたカラーリングとなっている。そしてトリコロールカラー(写真右下)は、往年のアドベンチャーモデル「XRV750アフリカツイン」をほうふつとさせる。そう、新型アフリカツインには、ラリーレーサーのスピリットとアドベンチャーモデルの伝統が注入されているのだ。それはフロント21インチ、リヤ18インチのホイールを採用していることからも分かる。
「アフリカツインを名乗るからには、オフロード性能はおろそかにできません。前輪の接地感や走破性、後輪のトラクション性やタイヤの選択肢を考慮すると、必然的に21-18というサイズになるんです」と、新型アフリカツインの車体開発に携わった本田技術研究所の山倉裕氏。
さらに、「ビッグオフでエンデューロレースに参戦してしまうようなメンバーで開発した新型アフリカツインです。オフロードでのDCTの優位性を実感していただけるようにセッティングを行ないましたので、ぜひともご期待ください」とも。
今回は押し引きと足着きしか確認できなかったが、そのどちらもオフロードでの「走り」を予感させてくれる仕上がりだったことも付け加えておきたい。国内発売がいよいよ待ち遠しくなってきた!
トリコロールカラーはゴールドリム、CRFカラーはブラックリムとなる。このほかにシルバー、ブラックと全4色でのラインナップ予定。
左は6速仕様、右はDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)仕様のクランクケース。車体から大きくはみ出さず、スリムな仕上がりとなっているのが分かる。またDCTはダートを攻めてもダルさがなく、マッタリ流しても急かされることがないセッティングになっているとのこと。スポーツ性とクルージング性を両立しているのが特徴。このトランスミッションとパーキングブレーキ以外は、6速仕様と同じ車体構成になっていて、特別な仕様変更はないとのことだ。
DCT仕様はG(グラベルモード)スイッチを装備。オフロードで最適なクラッチ制御とシフトチェンジを実現するという。その左は後輪ABSのオンオフスイッチ。後輪だけオフにできるので、テールスライドも自在に行なえる。どちらも早く試してみたい機能だ。
CRF1000L Africa Twin Details
国内仕様のリリースはまだ発表されていないので正確な詳細は不明だが、その質感の高さは写真からもうかがえるはずだ。ここではそんな新型アフリカツインの各部を紹介していく。
2段階に調整可能なシート
テスターの身長は168cm。写真左のノーマル状態のシート高は870mmで、片足つま先立ちになる。工具を使用せずにローポジションにセットするとシート高は850mmになり、両足のつま先が着くようになる(写真右)。リヤシートに荷物を積載していても高さ調整ができるので、林道と舗装路で使い分けられる。またノーマル状態でも重心バランスがよく、グラつく感じは一切なかったとのこと。