
写真・文/Red Bull Content Pool
レッドブルX-Fightersワールドツアーの今シーズン第2戦目がドバイの世界最高層ビルの前に設置された壮大なトラックで開催され、ダニー・トーレス(スペイン)が見事優勝した。鈴木大助(日本)は第4戦目の会場となる大阪(6月1日)を前にして、安定したパフォーマンスを披露。
ドバイ(アラブ首長国連邦):金曜日に開催されたレッドブルX-Fightersワールドツアー・ドバイ戦では、ダニー・トーレス(スペイン)が興奮高まる戦いで見事勝利を手にした。ワールドツアー2011の優勝者トーレスは昨年優勝者のレヴィ・シャーウッド(ニュージーランド)を僅差3-2で破った。戦いは、高さ829mの世界最高層ビル「ブルジュ・ハリーファ」の前に設置された難関ダートコースで繰り広げられた。トーマス・パジェス(フランス)はバイクのシートを離れて空中で体をスピンさせる「ボルト」ジャンプで観衆1万6千人から喝采を浴び、「スオッチ・ベスト・ムーブ」賞を獲得した。手に汗握る本大会はダウンタウン・ドバイにあるモハメド・ビン・ラシード・ブルーバードで、ドバイスポーツ評議会の委員長を務めるシェイク・ハムダーン・ビン・ラシード・モハメド・ビン・ラシード・マクトム皇太子の後援の下に開催された。
鈴木大助は、ダートトラックで洗練された走りを見せ、世界最高のフリースタイル・モトクロス大会にふさわしい技術を持っていることを証明した。鈴木は木曜日に11位で予選を通過し、昨年のグレンヘレン(カリフォルニア)戦の優勝者トッド・ポッター(アメリカ)以上にポイントを稼ぎ10位に付けた。鈴木は第1ラウンドでは果敢にパフォーマンスを披露したが、準決勝に進めるライダーは上位4人のみ。鈴木はマイケル・メレロ(スペイン、8位)の後位となり、ジョシュ・シーハン(オーストラリア、9位)はメレロの前位に付けたもののパジェスに破れている。
トーレスは3つのラウンドで熟練パフォーマンスを繰り出し、高さ15m、距離30mの洗練されたジャンプを披露し、2011年のマドリード以来の優勝に輝いた。
パジェスは木曜日の予選を圧倒的な強さで通過し、目を奪うパフォーマンスで「ボルト」、「スペシャルフリップ(空中でシートから離れバックフリップ)」、「フレア(540°ターン)」を披露した。パジェスは故佐藤英吾を追悼したジャージに身を包み、観衆が上げる大歓声の中、最難易度の3つのトリックに挑んだが、最後のジャンプ「フリップ」で着地に失敗し、大きく減点された。
「チャレンジしてみたんだ」とパジェス。「少し押し出し過ぎてクラッシュしてしまった。今夜の失敗はとても悔しいね」。歓声を上げる観客の中には、2006年ワールドカップでイタリアを勝利に導いたサッカーチームのキャプテン、ファビオ・カンナヴァーロの顔もあった。
次の戦いは5月12日にカリフォルニア・グレンヘレンで開催予定。
1位 | ダニー・トーレス(スペイン) |
2位 | レヴィー・シャーウッド(ニュージーランド) |
3位 | トーマス・パジェス(フランス) |
4位 | ロブ・アデルベルク(スイス) |
5位 | デビッド・リナルド(フランス) |
6位 | リボー・ポドモル(チェコ) |
7位 | マット・レボー(スイス) |
8位 | マイケル・メレロ(スペイン) |
9位 | ジョシュ・シーハン(オーストラリア) |
10位 | 鈴木大助(日本) |
1位 | トーレス(180ポイント) |
2位 | パジェス(165ポイント) |
3位 | シャーウッド(145ポイント) |
4位 | アデルベルク(110ポイント) |
5位 | シーハン(65ポイント) |
6位 | メレロ(60ポイント) |
7位 | リナルド(45ポイント) |
8位 | ポッター(40ポイント) |
9位 | ポドモル(35ポイント) |
10位 | レボー(30ポイント) |
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