モトクロスライダー辻 健二郎が2013年、AMA-SXに参戦! Vol.16~後日譚~

掲載日:2013年07月24日 ツジケンAMA-SX参戦記    

文/辻 健二郎

モトクロスライダー辻 健二郎が2013年、AMA-SXに参戦! Vol.16

かなりの重さがあるのにわざわざアメリカまで持っていて使った愛用の品は数多くありますが、今回紹介するエンジンオイルも、ツジケン選手大のお気に入り商品のようです。さて、どのような特徴のあるオイルなのでしょうか。

下手な謳い文句は不要のオイル
ブレインズ

現在使っているブレインズ・オイルは長い歴史のあるメーカーではありませんが、物凄く信念の強いメーカーで、全日本時代から使用しています。ここにかなり惚れているところがあります。通常、オイルメーカーはレーシングオイルの事を語るとき、今迄どこどこのチームで使って頂いてこれだけの実績があるとか、また、エンジンレスポンスが良くなる、とか最高速が伸びる、とか製品のプラス効果を謳う傾向にありますが、なぜかブレインズは、“他メーカーと同じ粘度のうちのレーシングオイルを入れて、レスポンスが良くなったり、最高速が極端に伸びる事は多分ないでしょう。ただし、トータルタイムで速くなる可能性はあります”とはっきりと言われました。

 

で、どういうことかと尋ねたらブレインズのレーシングオイルは、『スタート時のエンジンフィーリングをゴールまで限りなく同じ状態に保つ』という開発コンセプトがあるそうなのです。ライダーがマシン(エンジン)の変調を気にする事なくゴールまで戦いやすくするため、長期間安定した油膜を保持するレーシングオイルを作るのが優先、通常より強靭な油膜を有するベースオイルを使い分けてブレインズのレーシングオイルが作られるそうです。安定したエンジンフィーリングで安定したタイムを出すといったところでしょうか。

 

実際にレース中ではエンジンフィーリングに変化がありませんから、ライディングの感覚を惑わす事がないです。複合的にたくさんの事を感じ、対応していかなければならないレースでは、高い集中力をキープするために、これは大きなアシストと感じています。現在、ブレインズのオイルはモトクロスだけでなく、ロードレースやモタード、エンデューロレースなどでも幅広く使われています。もう一つ助かっているのはブレインズの開発担当の方はオイルのみの技術者とは違い、エンジンやマシンの事などにも詳しく、またレースをしていたライダーであったという事もプラスにはたらいています。使用オイルの選定で事前テストを行った際でも、ライダーのフィーリングやマシンの事をすぐに理解してもらえ、経験をフィードバックしてもらえたのも、大きな信頼になりました。それも、ブレインズが国内メーカーで開発担当の方とコンタクトの取りやすい環境にあったからでもあるでしょうね。オイルのラインナップにはたくさんの種類があり、状況に応じてオイルを作ってくれるので、経験のないスーパークロス走行ではわざわざ日本から持って行きました。実際は、全く問題なく使用できましたよ。

 

福岡にある、まだ、若い会社ですが、オイルも良いし、信念を持ってハートの熱い大好きなブランドです。自分の説得よりも、実際に相談してみると、実感していただける筈です。

 

<アッドブレインズジャパン株式会社>

 

 

 

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プロフィール

辻 健二郎

辻 健二郎

1975年8月8日 山口県徳山市(現 周南市)生まれ

父親の影響で3歳の時にモンキー(ホンダ)を緑地公園で乗せてもらったのが初ライド。週末は、家族みんなが父親のモトクロス練習&レースについて行く。そんな環境下、行った先で山の中を草木や泥にまみれて遊ぶのが日常だった。これが彼のバイクライフの原点になる。自己評価は、ポジティブに捉えると真面目で実直と言われるが、見方を変えれば頑固で自分を曲げない性格、との事。不器用だからスムーズに事が進まないが、この性格を理解してくれる周りに支えられ、モトクロス道を進んで来ている。大好きなボブ・マリーの曲、"JAMMIN'"から名前を取ったバイク仲間との倶楽部も活動中。何事も「enjoy!」が信条。

 

なお、随時申し込みがあれば個別のスクールを実施しているので、「ツジケンに教わりたい」と思ったライダーはぜひ問い合わせて欲しい。

【モトクロス塾】

 

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